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Forum 156 失敗学フォーラム in 本郷 報告
研究開発現場における自主的リスク管理を促すための環境安全教育プログラム


2018年 8月 18日(土)13:00 - 16:45
失敗学会員: 1,000円
         

13:00 集合(東京大学 環境安全研究センター新館(本館横)1F会議室)
13:10 開始、講師紹介
13:15 講演
14:15 講演終了、休憩
14:30 見学開始
16:30 見学終了
16:30 質疑・意見交換

17:00 懇親会(費用別:加賀屋)

講師: 辻 佳子、東京大学環境安全研究センター教授
参加者: 佐伯徹, 角口開道, 滝沢真一, 八木義雄, 飯野謙次, 石橋明,
           浅井香葉, 江田隆正, 木次谷光晴, 斉藤貞幸, 仙名留美 (ゲスト)


 久しぶりの体験型フォーラムに、少し心を躍らせながら東京大学、環境安全研究センターに向かった。同センターは、1975年に設置された環境安全センターから1993年に転換され、東京大学の全学センターのひとつとして、「分野横断型安全教育教材の作成を通じた環境安全教育手法の開発」、「環境安全教育の体系化」、「教育プログラムとしての実装」を3つの大きな柱とした環境安全教育プログラム構築を進めている。
 今回講師の辻佳子教授に初めてお会いしたのは、昨年7月にシンガポール国立大学で行われたアジア地区会議、Asian Conference on Safety & Education in Laboratory (ACSEL 2017)でのことだった。今年の ACSEL 2018 は、11月21、22の二日間、沖縄科学技術大学院大学で行われる。この国際会議は、2013年、愛媛大学で行われた第1回大学における安全衛生教育国際シンポジウム(1st International Symposium on Occupational Safety and Health Education at Universities)で採択された愛媛宣言に端を発しており、第1回会議は、翌2014年に東京大学山上会議所で行われた。日本で開催される国際会議は多いが、日本発の国際会議は珍しい。今年の沖縄会議は、早割りの締め切りが9月21日なので、まだ間に合う。


辻教授の解説に聞き入る参加者

 さて、フォーラムは1時間ばかり、辻教授から環境安全教育プログラム概要の解説があり、休憩を挟んで施設とプログラムの体験があった。環境安全研究センターに設置されている実験室は、教育用に特別作られたものであり、ドラフト(局所排気装置)や換気扇による室内外の圧力差や空気流れがよくわかる。


教育用に特別に製作された中が見えるドラフトを解説する辻教授


火がついたエタノールは、濡れ雑巾で簡単に窒息消火できる
(後方からは緊急シャワーデモ用のマネキンがこちらを覗いているようだ)


気化したジエチルエーテルは空気より重い


エタノールを霧状にして閉じ込めると、
気相中のエタノール濃度が爆発範囲に達して爆発・炎上する


電流を絞った感電体験では、被験者の反応に思わず笑み


双方向VRを使った体験学習システムに見入る


液体窒素が手にかかったら
(軍手のような手袋をしていると最悪)

   写真右は、体験学習で大いに活躍された黒澤千鶴専門職員。
【飯野謙次】


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