特定非営利活動法人失敗学会 |
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2020年 7月 18日(土) 12:45 - 18:15
場 所:on the NET 参加費:一般: 3,000円 失敗学会員・会員ゲスト: 2,000円 参加者:(会員)江田隆正,平松雅伸,大澤勲,原口文徳,三田薫, 中尾英和,佐々正光,辻岡啓司,浅井香葉,石井健児,八木基紀, 中嶋雅昭,佐伯徹,松野昭弘,鎌田寛人,滝島大介,佐伯公三, 白岩豊,平澤朗,田川広恵,高橋武文,能田哲治,中尾政之 (ゲスト)高橋昭利,林真琴,近藤満広 (一般)山野智基 梅雨晴の大阪の空。。と始めるところ、今年は新型コロナウィルスの影響により全編ウェブ(ZOOM)での「第17回失敗学会大阪夏の大会」となった。開催に向けウェブだと参加申請頂けないのでは無いか、予約をしても当日キャンセルが続出するのでは無いかと、不安だらけであったが、40名に迫る参加者は当日、時間通りに接続頂き、大きな混乱なく最後まで講演をお聴きいただくことができ、安堵している。 (講演1)『元気を取り戻す処方箋 1.2.3』 根岸和政 大阪大学 心理学の講座は失敗学会でもフォーラムで取り上げられることがあり、カウンセラー次第で患者の方が左右されるな、と、内心思っていた。しかし、今回のお話では「自分に共感」という斬新なものであった。まず、自分に共感し、怒り(感情)を沈めそのあと冷静に考える。。怒りが頂点の状態では難しいかもしれないが、是非、トライしてみたい。また、カウンセラーが苦手で二の足を踏んでいる方も是非、「自分に共感」から始めてみるのも良いかもしれないと感じた。 (講演2)『ミス打倒が創造性を生む』 飯野謙次 失敗学会副会長 著書「ミスしても評価が高い人は、何をしているのか? 」で掲載されている内容を伝達いただく。ミスをやらかした場合は、まずガッカリしなくてはいけないが、くよくよしないこと。また、失敗したあとの対策では三大無策と言われている周知徹底、教育訓練、管理強化について説明があった。なぜ無策なのかというと、注意力を高めましょう。と言っているだけで例えばどうして教育・訓練が出来ていない人を配置しなくてはならなかったのか。本質が考えられていない。自分でも上記対策は考えがちなので、頭をよぎった際の戒めにしたい。あと、「首里城火災分科会」の新設に向けて首里城火災の説明が行われた。講演後、無事10名が参加となり分科会がスタートすることとなった。今後、失敗学会として提言に向け活発な討議を行なってほしい。 (講演3)『災害情報における失敗学』近藤誠司 関西大学 「状報(知識)と情報(意識)」についてNHKでのご経験をもとに講演頂いた。東日本大震災でも「情報は届いているのに動かない」信じていない節がある。とのこと。自分に置き替えてみても、災害情報が何か、別の国で起こっているように感じている。近藤先生からは「リアリティ」が必要とのこと。涙で訴えたり、切迫感を出すしかない。どうすれば「心」に訴えることができるのか、とても難しい課題であると感じた。実例紹介ではコミュニティが行き届いていない所の方が一致団結出来たり、情報が右から左に流れていくのではなく、貴重に扱われることを体感できた。 (講演4)『表現された未来から学ぶ』 岡田敏明 システムユニ代表 現在、歴史を作っている最中の新型コロナウィルスであるが、過去も同様なことがあり、そこで多くの文化・芸術が生まれたことをお聴きした。岡田先生の講義は情報量が多く、時間内に終わらせようとすると、飛ばすしか無いのでじっくり1つ1つお聴きできる時間を作りたいと切に思った。また、情報の切り取り方として、どちらも正解の画像が映し出された。1つは密接に整列している人たちを正面から撮った画像。次の画像はソーシャルディスタンスを守り並んでいる人たちを横から撮った画像。どちらも間違っていない1つの風景。前述の画像を掲載すると、皆が怒り出してしまうが、後述の画像と何が違うかということ、撮った角度が違うだけなのである。1方向から見ただけで、すぐ善悪を判断してしまうSNS社会に一石を投じることができる画像だと感じた。 (番外編)中尾副会長 講座後にサロンが開催され、中尾先生のおもしろトークが予定外で開催された。一番面白かったのは、就職活動の学生が企業面接をする際も新型コロナウィルスの影響でウェブを活用しているとのことで、学生に人気のアプリが「口角を上げる(笑顔に見える)」ソフトとのこと。なるほど、印象よく見える。ソフトのおかげで入社となったはいいが、現実の世界とのギャップに苦しまなければ良いな感じた。 今年はタイムマネージメントが下手で全て終了したら予定時間を1時間以上超えていた。私の中では失敗である。今年の年次大会はどうなるか分からないが、解決策を講じることが出来たか、年次大会で確認してもらいたい。
(佐伯 徹)
Fig. 1 Fig. 2 Fig. 3 Fig. 4 |
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