第19回失敗学会大阪夏の大会
【主催:失敗学会 大阪分科会】
会場とzoomとのハイブリッド開催
2022年7月23日(土) 13:00-19:30
隆祥館書店7階ホール(20名限定)
大阪市中央区安堂寺町1-3-4 (地下鉄谷町6丁目駅7番出入口向かい)
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【仮スケジュール】
13:00 開場、Zoom 機材設置
13:25 開会挨拶
13:30 講演1:二村知子(隆祥館書店 書店主)
14:30 講演2:河岸宏和(食品安全教育研究所 代表)
15:30 休憩
16:00 講演3:岡本満喜子(関西大学社会安全学部 准教授)
17:00 講演4:小林正秀(京都府農林水産技術センター 主任研究員)
18:00 情報交換~閉会あいさつ
18:30 雑談
19:30 終了
大会参加費:【失敗学会会員】会場参加4,000円、zoom参加2,000円
【一般】zoom参加4,000円
(7月15日までに振込み(年会費振込みのゆうちょ口座))
本イベントの申込は締め切りました
講演予定
プログラム |
講師 | 内容 |
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13坪の本屋の奇跡 闘い、 そしてつながる
二村知子 (ふたむら・ともこ)
隆祥館書店 書店主
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13坪しかない小さな本屋の店主です。父の代から、受け継いでいるのは本を扱う上で『毒にも薬にもなるのだから、ただ右から左に流すのはよくない』『商業主義の餌食にしてはならない』という二つの言葉です。書店業界は今、加速度的に廃業が進んでいます。そんな中、2011年から「作家と読者の集い」、20年「一万円選書」、など様々な企画を立ち上げて愛される本屋としての活動を展開しています。失敗談は自慢ではありませんが多々あります。そんなお話もさせて下さい。
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食品工場を取り巻くリスクと危機管理
河岸宏和 (かわぎし・ひろかず)
食品安全教育研究所 代表
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食品工場の危機管理では、お客様への最終商品による危害、クレームだけと考えている工場がほとんどである。
しかし、常に30年後の工場の存在を考える事が必要であり、特に従業員の安全、健康を一番に考えるべき。労災などの安全管理は、担当者を決め進めているところが多いが、工場自体の存続を考えた危機管理の担当者を決めて備えている工場は希である。 |
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自動運転時代の責任追及と事故調査とは
岡本満喜子 (おかもと・まきこ)
関西大学社会安全学部 准教授
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完全な自動運転車がシステムの不具合で事故を起こした場合、車の所有者
(搭乗者)に落ち度はないので、自動車メーカーが責任を追うことになりそうで
ある。しかし、今の損害賠償の制度をそのまま適用すると、「車の所有者が賠償
を立替払いせざるをえないが、メーカーに立替分を請求するのが難しい」という
問題が生じうる。
そこで、国土交通省は自動運転車による事故の調査体制を整備し、その結果を
立替分の請求(求償)の参考情報として活用する可能性を示している。
しかし、事故調査は責任追及の手続とは独立して存在すべきものである。
自動運転が実用化する時代を迎え、事故調査と責任追及のあり方について話題
提供を行う。 |
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焼き栗(ポンポン菓子製造機) 爆発事故を語る小林氏 |
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研究者として成功でも 役人としては大失敗?
小林正秀 (こばやし・まさひで)
京都府農林水産技術センター 主任研究員 |
私は、日本の原風景が残る美山町で生まれ育ちました。重要文化財の萱葺き民家で暮らし、農林業をしながら公的機関で丹波栗を研究してきました。栗に害を与える「ナラ枯れ」や「獣害」を深く研究し、その成果は大きく報道されました。多数の論文を残し、発明品もよく売れています。
研究者として成功した私ですが、公務員としては全く評価されていません。それどころか、犯罪者扱いされています。 私が、役人として大失敗した理由について考察してみます。 |