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失敗学会会員 家口 浩(やぐち・ひろし)氏
論文のご紹介

2024年11月24日 21:58
家口 浩
「金属製部品破損調査を経験して」
 金属製の製品や部品が使用中、あるいは準備中に破損することがあります。 破損が起こると人身事故につながるケースもあり大問題となることもあります。
 よって、破損が起こるとその原因を調査して、対策を取ることが重要になります。 私は、そのような業務に長年携わってきました。 依頼された会社からは秘密保持が求められているので、調査結果をそのままでは公表できませんが、貴重な情報が含まれているので、観察した結果を一般化して公表して、後世の助けになるようにと期待しています。
 高強度鉄鋼材料などが水素を吸収すると、水素脆化という現象で破損することがあります。 遅れ破壊ともいわれています。 これに関しては、分かっていないことが多いので、今でも研究開発が盛んに行われています。 しかし、実際の使用時に破損した時の現象についてはあまり知られていないので、日本鉄鋼協会の欧文誌 ISIJ Int. に "Examples of Fractured Steel Parts during Actual Usage due to Hydrogen Embrittlement and Consideration Regarding the Behavior of Hydrogen at the Prior Austenite Grain Boundary" を投稿しました。
リンク
PDFファイル

 また、「破損品調査を担当して-失敗から学ぶ大切さ-」という随想を日本熱処理技術協会の学会誌「熱処理」の2024年8月号に投稿しました。
熱処理(64巻4号2024年8月号)目次

 下記メールにご連絡いただければ、PDFファイルをお送りします。 一人でも多くの人に目を通していただき、破損事故が起こらないように検討していただければ幸甚です。
e-mail: yaguchi.hiroshi@kcc.zaq.ne.jp

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