特定非営利活動法人

失敗学会

広告掲載について 広告掲載について 広告掲載について 広告掲載について
 入会案内
 連絡先
 International
   日本語ホーム
 組織
   設立主旨
   法人会員
   個人会員 
   分科会
   貸借対照表
   個人情報保護方針
 ニュース
   過去のニュース
   関連・推薦書籍
 会員ページ
   パスワードを忘れたら
   会員個人情報変更
   失敗学フォーラム
 〒113-0033 東京都
 文京区本郷 5-29-12
  admin@shippai.org  


本所防災館訪問記


2005年8月26日, Tokyo Japan -- 四谷三丁目の消防博物館を訪問したのに続き、 失敗学会員有志が本所防災館を訪れた。
   10:30開始の基本コースに申し込んだのだが、我々を含めて100名ほどの聴衆が、 まず3Dシアターに集められた。1日に4セッションもあるのだから、かなりの人がこの防災館の体験コースを 訪れていると考えられる。家族連れや女性グループの姿が目立った。

   聴衆は、3Dシアターで地震の怖さを迫力ある映像で体験した後、小グループに分かれて4つの体験コースを順に回った。 私たちは、10名あまりのグループに入って、まず煙体験をすることになった。心の準備が十分にできていることと、 館員による事前の十分な説明、それにグループで煙体験室に入ることもあって怖いとは感じなかった。 とにかく姿勢を低く、壁を伝いながら非常口に向かうという教訓を頭に入れて次の体験エリアに向かった。

   この部屋では、加振機によって記録された過去の大地震と同じ地面の揺れを再現する。 最後にお立ち台に登った我々男組は阪神淡路大震災を体験することになった(もちろんこれは後で聞かされたのだが)。 体験者が怪我をしてはならないよう、ガスコンロの代わりに電球コンロ、箪笥はスポンジ製、 ガラスや瀬戸物はないという地震体験用準備万端室で、静に地震を待っていた。館員が「では、行きますよ」と声をかけ、 数秒後に揺れが始まった。電球式安全コンロのそばにいた僕は、コンロを消すべきか迷っていた。最初に館員が、
「激しい揺れの中で、ガスを消そうと思っても無理ですからね。まずは揺れが収まるのを待ってから消してください。」 と言っていたのが頭に引っかかっていたのだ。2,3秒迷った後、
『まあ、手が届くのだから消しておこう』と思って2つあるコンロの1つを消し、2つめに手を伸ばしかけたときにそいつはやってきた。 その驚きはキーボードでは表現しにくい。迫力満点のイラストをつけても同じだろう。伸ばしかけた手を引っ込めたのも何も全く 覚えていない。倒れるように床に這いつくばって食卓の脚を両手でつかんでいた。外から見ていたときは、どうやってあんな 小さなテーブルの下に男4人入るんだろうなんて考えていたが、まあ、なんと4人ともしっかり縮こまって仲良く身を寄せ合っていた。
   揺れが収まってテーブルの下から這い出し、コンロの方に目を移すと、右のコンロはまだしっかりと 電球がついており、その横でやかんがごろんと転がっていた。本当に怖い体験だった。

   ビッグサンダーマウンテンから降りてきたかのような顔をして次のアトラクションに私たちは向かった。 ここでも、貴重な体験をすることになった。消火器というもの、目にすることは多いし、デモンストレータが 勢い良く白い消化剤を飛ばしている姿も見たことはあった。しかし、自分で安全ピンを外し、 消化剤(但し今回は水)を飛ばしたのは初めてだった。ゲームのやり方は、火事の映像に向かって3人で消火器を使って水をかけ、 鎮火させるもの。水が火元から外れていたり、消火活動が遅れるとうまく消せずに火はどんどん燃え広がる。もちろん、 火事の映像が出た途端、プレーヤーは大声で『火事だあ!』と叫ぶことが要求される。こういう体験をするときは、 役者になりきることが大事だ。

   とにかく有意義な訪問だった。防災に少しでも感心があれば、是非親族友人に声をかけてグループで訪問するのが良いだろう。
(いいの・けんじ)



   本所防災館は、 総武線錦糸町駅から北に12分ほど歩いたところです。水曜と第3木曜他休館日があるので、興味のある人、 上記リンクからスケジュールを確認、予約を入れてから出かけると良いでしょう。

   失敗体験館(仮称)分科会では、 分科会参加者を募集しています。 当面の活動内容は、「事故や失敗、またそれらの原因の保存」をしている施設を 見学し、それら施設に関する情報の収集をすることです。このため、分科会会議への 参加ができない地方の失敗学会員も歓迎します。興味のある方は 失敗体験館(仮称)分科会事務局(SIGMUSE@shippai.org) まで御連絡ください。
11 12  1月 2 3 4
2023年1月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

失敗知識DB

失敗年鑑

個人会員紹介
2508番様のページ

法人会員紹介

失敗体験施設名鑑
 
Copyright©2002-2024 Association for the Study of Failure