2007年1月27日, Tokyo Japan -- 失敗体験ネットワーク(SIGMUSE)第11回会合が,
失敗学会本郷事務所で行われた.新規参加の中島達雄さん他,飯野謙次,石山秀雄,
上原 龍,宇於崎 裕美,齋藤 稔,中田邦臣の総勢7名が2006年の省察と2007年の展望を話し合った.
まず,他分科会の協力もあって昨年12月の年次大会発表は,4つある分科会の中で最長,
45分の発表時間だった.その分充実した発表ができた.今年の活動はさらに気合を入れようと合意.
2007年は既に訪問先候補が3つも挙がっており,忙しくなりそうだ.
そして,失敗体験施設を訪問するだけではなく,もう少し掘り下げて問題は何だったのか,
失敗を繰り返さないために展示は有効なのか,もっと有効な展示や情報発信はできないか,考察しようと意見が一致.
また内々で話し合うだけではなく,成果をきちんと情報発信しようとなった.その意味では,
「
失敗体験名鑑」
を現在ホームページで公開しており,月間1,000名を超える訪問者があるが,
そこの内容表示を工夫してもっと人を惹き付けるものにしたい.さらに,分科会としてまとまって訪問以外に,
個人で急に出張先で時間ができることもあるので,訪問先候補リストを携帯電話でアクセスできないかとアイデアが上がった.
「失敗体験セミナー」の実施について話し合った.これは,
鹿島で行われている現場作業員教育のプログラムを,もう少し交通の便がいい場所に持ってこようとするアイデアだ.
実現すれば,頻発する産業事故防止に役立てるものになるだろう.
最後に齋藤さんが,『信楽高原鐵道正面衝突事故』の現地訪問記を発表.
「風化しつつある」という印象が拭えなかった展示の報告にがっかりすると共に,
自分達で何かそれを風化させないような取り組みを考えたい.
質問や,参加希望は SIGMUSE事務局
(
SIGMUSE@shippai.org)
までどうぞ.