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米国東海岸時間6月10日、MIT、ICAD2002で失敗学の発表

ICAD第2回大会は MIT教授 Nam P. Suh を中心に世界各地から 50人の設計にかかわる研究者、技術者を同大学内 University Park Hotel に あつめて行われた。第1日の午後、飯野謙次は畑村洋太郎、中尾政之、飯野謙次 共著の論文 "Design Fault Prevention Through Active Use Of Database" の発表を行った。失敗学の考え方は公理的設計学派にも新鮮なものとして受け取 られ、 「うまくいく方法を教えるより失敗する方法を教えるほうが効果的」という主張 に 対する質問や Suh教授の「失敗は公理的設計手法の設計行列の干渉成分のこと」 というコメントなど活発な討議が行われた。 公理的設計手法がトップダウン的なのに対し、失敗学は問題設計を避けるボトム アップ的手法。しかし両方ともより良い設計を目指す点で一致している。 公理的設計に関しては畑村洋太郎が訳書「設計の原理」として日本に 紹介しており、失敗が干渉成分であることなどすでに議論していたため、 終始議論の主導権を握っていた。【飯野謙次】



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