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第66回失敗学懇談会 in 春日

日    時  : 2009年 2月21日(土)、14:00−17:00
場    所  : 文京区民センター3階、3-D会議室
参  加  者: (17名)飯野謙次、児玉仁、竹内正彦、大橋光三、柄澤由子、
                  酒井雄二、中村弘、中田邦臣、風田川禎男、金川昌義、三谷洋、
                  上田実、加藤豊、中島幸雄、本村和也、
                  (オブザーバ)儀間進、東由香、
参  加  費: 失敗学会員500円
進    行  :
14:00〜14:45   北島 洋樹氏(労働科学研究所 副所長)
                    労働科学研究所の概要
15:00〜16:30   吉川 徹氏講演
                    「医療現場の事故予防ー(注射)針刺し事故とその予防」
16:45〜17:00  事務局連絡
17:30-           懇親会(参加費実費)


   昨夜までの冬のぶり返しが嘘のように、この空はすっかり晴れ渡り、 早春を思わせていた。文教区民センターでの懇談会は、第60回に続いて2度目である。
   今回は会員児玉仁さんの紹介で、労働科学研究所から副所長の方2名、 北島洋樹氏と吉川 徹氏に御講演いただいた。
   まずは、北島さんが労働科学の歴史を紹介。 労働科学研究所は1921年、大原孫三郎による設立になる。当時の大原氏の裏話、 さらに今のようなデジタル技術もそれほど発展していなかった時代に科学的手法によって労働作業を分析、 『労研饅頭(ろうけんまんとう)』を開発など、ずいぶん意欲的な研究を推進していた。 そして今、安全・健康・環境の三位一体アプローチを通して現代の労働者の作業を分析。 きちんと設立当初からのデータに基づいた分析の姿勢を貫いている。労働安全の醸成に大いに活躍をしている研究所である。
   また、人間工学研究グループでは、 『人間が機械に合わせるのではなく、機械を人間に合わせる』これを大事に考えて研究を進めているとのことだ。

   後半は、吉川徹氏による
『針刺し切創(せっそう)とその予防』
−傷害予防疫学と安全対策器材の役割−。
いろいろな場面で活躍されている吉川氏だが、最近はメンタルケアの問題が増えているとのこと。
   まずは24歳の女性看護師さんが針刺し事故でC型肝炎に感染してしまった実例を聞き、 聴く側の体にも緊張感がみなぎる。最近は、針刺し事故によりエイズ、C型肝炎、 B型肝炎に感染してしまう医療従事者が増えているという。 病院では、年間100床あたり6件程度の針刺し事故が起きている。 やはり、確実な統計データをもとに話を進められるのは、労働科学研究所のスタイルと言えよう。 そして、例えばリキャップ(使用後に、針を保護する鞘を手で元通りにかぶせること)を禁止するだけで、 針刺し事故が大きく減ることをやはりデータが示している。
   自分たちは医療従事者ではないから関係ないということはなく、 不運にも事故に遭遇して感染してしまった人の生活は、 社会保障費でまかなわなければならない。

   そこで、17名の参加者は3つのグループ、『インフェクター』、『むりやり』、『NT』に分かれて針刺しの具体例を元に、 その予防策についてブレーンストーミングを行った。様々なアイデアが飛び出し、懇談会は大いに盛り上がった。 (後の吉川氏談によると、「他所では教育に頼った解決が多く出るのに、注射器や台などに工夫をしようとする意見が多かったのは、 さすがに失敗学会メンバーと感心した」)

   ひとしきりアイデアを出し、整理した後、 現場で使われている『針刺し切創を防ぐための工夫』がしてある新しいタイプの注射器をいくつか見せていただき、 実演(もちろん人の腕でではなく、静脈の模型を使って)していただいた。なるほど、人の知恵もいい解決を実現している。 ただし、やはり高価なため普及に時間がかかっているらしい。どの業界でも同じように、 コストと安全のバランスが問題だ。

   ずいぶん勉強になった懇談会であった。そして、とにかく『データ』を大事にし、 そこから次の手を考える科学的手法に感銘を受けた。教育、管理といった人の注意力に頼る解決ではなく、 工夫をすることが大事である。同じ思いを胸に活動されている組織を知り、大いに勇気を得た。
[飯野謙次]








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