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2005年、アメリカハリケーン被害

  2005年、大西洋西側沿岸のアメリカ南東岸、メキシコ、 カリブ諸島は15にも上るハリケーンに見舞われ、 被害総額は14兆円を、死者は3,800人を越えた。 中でもルイジアナ州ニューオリンズ市は、ハリケーンカトリーナによる洪水被害で市の80%が水没し、死者は2,000人近く、 被害総額は9兆円に達した。
 洪水被害からの救済には時間がかかり、いらだった市民による略奪の映像が流され人々を震撼させた。

 今年、2009年の太平洋でも既に台風は発生しており、夏の終わりともなるとそれらが日本までやってくるようになる。 ニューオリンズでは、1965年の立ち上げから十数年かかって築き上げた堤防に構造的欠陥があったことが明らかにされた。 こういう問題では災害発生後に調査が進み、問題箇所が明らかにされるのが常だ。 日本では古くは輪中が知られているが、海抜ゼロメートル地帯は東京にも確実に存在する。大丈夫だろうかと心配になる。

[ 飯野謙次 ]


失敗年鑑2005記事>>アメリカハリケーン被害

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