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金子毅著:「安全第一」の社会史

書籍名:  「安全第一」の社会史
著   者:  金子毅
発行日:   2011年7月23日
出版社:  社会評論社
定   価:  2,700円(税別)

7月23日に“「安全第一」の社会史”という本が出版されました。 著者は金子毅先生。現在、韓国の世明(セミョン)大学教授です。
産業事故を非常に鋭い視点で捉えた書籍で、「安全第一」と唱えながら、 一向に事故がなくならないのはなぜか、社会学的視点から、その安全 意識を作業者に持たせる手法など歴史的に分析し、解説しています。
【目次より抜粋】
まえがき-東日本大震災によせて
序 章  なぜいま「安全第一」なのか?
第1章  「安全」をめぐる諸研究と本書の視座
第2章  言説形成より見た日本的「安全第一」-戦前・戦中期
    2-1  民間主導の時代
    2-2  国家による間接的関与の時代
    2-3  国家による直接的支配体制への移行
第3章  言説形成より見た日本的「安全第一」-高度経済成長期
    3-1  労働災害の急増と「安全」意識の再燃-マニュアル化される労災イメージ
    3-2  創出される労災イメージ-労働省の指定工場化
第4章  社員教育システムを通じた「安全第一」の実践
    4-1  安全教育という名の「監視」
    4-2  「安全」テキストによる教育実践-原著と翻訳の比較から
    4-3  ねじ曲げられたハインリッヒ理論-灘吉資料に見るテキスト化の軌跡
    4-4  生き抜くための「戦術」-生活知による「安全」の読み替え
終 章  要約と展望
    1  日本近現代史における「安全第一」研究の意義
    2  比較文化論の射程としての「安全第一」
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