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 〒113-0033 東京都
 文京区本郷 5-29-12
  admin@shippai.org  


第13回失敗学会年次大会

 失敗学会年次大会を以下要領で開催いたします。

日時:2014年12月6日(土)、9:45-18:00
場所:東京大学工学部2号館1階213号大講義室

                    会次第(予定)
09:00 開場
09:45 開会宣言、注意事項【飯野謙次】
10:00 工学と法学の協働は可能か【中尾政之】
11:00 スターリングエンジン競技会参加報告【斉藤貞幸】
11:30 ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図の開発報告【佐伯徹】
12:15 昼休み
13:15 失敗事例情報の創造的活用【飯野謙次】
14:15 現場力向上を目指したCRM訓練手法の開発【石橋明】
15:00 休憩
15:15 福島原発事故の法的責任を検証する【古川元晴・淵上正朗・吉岡律夫】
16:15 散発する化学事故をどう考えるか【畑村洋太郎】
17:45 閉会の言
18:00 終了

年次大会終了後、以下の通り懇親会を行います。
懇親会の参加登録は、懇親会費のお支払いをもって行います。 懇親会受付は参加40名、もしくは午後2時で締め切ります。

【時間】18:30~20:00   【会費】2,000円   【会場】工学部2号館31A室
 
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座席予約状況
予約済空席
失敗学会会員は、
ここをクリックして
座席を予約してください。

 一般参加希望者は、第13回年次大会参加希望とお書き添えの上、 admin@shippai.org まで御連絡下さい。


工学と法学の協働は可能か
中尾政之(なかお・まさゆき)
刑法も以前は悪徳エンジニアの暴走を阻止していたが、現過失罪は漫然とリスクを看過したオペレータくらいしか有罪にできない。エンジニアは事故を起こせば過失致死で禁固5年となるが、傲慢なエンジニアも罰が怖くて安全設計をするようになるのか。
機械学会では、事故調査報告書と刑事裁判の判決文を照合し、検事や裁判官の着眼点を調査している。欧米のように、刑事に問うよりも司法取引でエンジニアに真実を告白させ、民事で被害者を救済させるほうが工学の進歩に貢献する。
スターリングエンジン競技会参加報告
斉藤貞幸(さいとう・さだゆき)
ゲームと失敗学分科会は、PCゲームでのバーチャル体験による知識共有からスタートしました。後に、実際に工作を行って結果を競うコンテストへと活動が変わりました。2011年に低温度差スターリングエンジンを使った体験型の学習が行われ、さらに競技会が行われている事を知り、2013年、初めてエントリーしました。今年、大幅に構造を変更したエンジンで挑んだ競技会、その結果を報告します。
ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図の開発報告
佐伯 徹(さえき・とおる)
ITプロジェクトの成功率は約30%といわれております。プロジェクトマネジメント手法・文献や各社ノウハウを蓄積し活用しても、大きな改善はされていません。それは「表向きの原因」発見で満足し「真の原因」を踏まえた再発防止策が取られていないからではないかと考え IBMユーザー研究会での活動を通し【ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図】を開発致しました。今回は開発経緯と活用方法について報告します。
失敗事例情報の創造的活用
飯野謙次(いいの・けんじ)
失敗知識DBは 1,000件以上の失敗事例を集約し、今でも多くの閲覧者を集めている。そして今やネット情報量は膨大となり、専門分野だけでもとても頭の中に収めることはできない。この状況下、失敗を避けるには基本概念をいかに構築してどう適用するかがキーである。本発表では限界がある技術者の想像力を広げ得るネット情報を、自己知識のように利用し、また基本概念の構築支援をも目指す試みを解説する。
現場力向上を目指したCRM訓練手法の開発
石橋 明(いしばし・あきら)
組織行動分科会では、現場力向上を目指して、チームの意思決定プロセスを最適化する訓練手法の研究に取り組んでいる。常に変化する環境状況の適切な状況認識を維持するためにコミュニケーションスキルを練磨することが求められる。そこで、CRM (Crew Resource Management) 訓練の導入を提案している。昨年の年次大会でも体験して頂いた「ワークショップ方式」による訓練の試行を通じて、最も効果的な訓練手法を模索する研究成果について報告する。
福島原発事故の法的責任を検証する
古川元晴、淵上正朗、吉岡律夫
(ふるかわ・もとはる、ふちがみ・まさお、よしおか・りつお)
「福島原発事故の刑事責任は何故問われない?」との疑問に対し、3回開催した失敗学フォーラムを纏める。まず提言「未知の危険と危惧感説の再評価」を聞き、次に事故は回避できたか、当該状況下でその回避措置はできたかを検証する。最後に、事故の予見は可能であったか、どの行為が事故を引起したか等の問題を検討し、工学的視点から危惧感説(回避措置重心説)が成り立つかを検証する。
散発する化学事故をどう考えるか
畑村洋太郎(はたむら・ようたろう)
化学プラントで大規模な事故が増加している。規則や手順を守りさえすれば安全は確保できるという従来の考え方が壁に当っているのである。プラントを設計・管理・操作する者が知識は持っていても、自分の判断・行動に結びつけて今から起ることを予測する “思考回路” を持たないからである。頭の中に思考回路を作るには自ら “3現 (現地・現物・現人)” を実行して考え・行動する以外に方策はない。



東京大学本郷キャンパス工学部
当日は土曜日のため、出入口は一箇所です。(丸印)


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