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フォーラム124緊急開催
一般通常人とは何か

 福島第一原発事故に関し、検察審査会により 2014年7月31日に提出された3名「起訴相当」、1名「不起訴不当」の議決書に対し、東京地検は 2015年1月22日、嫌疑不十分のためいずれも不起訴とする処分を発表した(検察審査会が議決書を提出するまでにいたる経緯はフォーラム120のアナウンスに詳しい)。
 この検察審査会とほぼ同じ結論を出していた失敗学会フォーラムでは、2014年12月6日の年次大会でその意見を確認した(『福島原発事故の法的責任を検証する(PDF)』-吉岡律夫)。
 1月22日の東京地検処分は、『東京電力福島第一原子力発電所における事故に係る業務上過失致死傷事件の処理について』と題された文書で確認できる(例えば、福島原発告訴団ホームページにリンクがある)が、東京地検がこの結論に至った根本は以下の文言に集約される
『・・・これらのうち、予見可能性については、漠然とした危惧惑や不安感では足りず、刑法上の責任を負うべき結果の発生に対する具体的な予見可能性が必要であり、判例によれば、予見可能性の有無や程度は、行為当時、行為者と同じ立場に置かれた一般通常人の能力を基準として判断するものと解されている。』
 すなわち危惧感説ではなく、一般通常人の能力を基準とした予見可能性をもって刑法上の責任を負うべきかどうか判断するというのである。

 失敗学会ではこの判断を受け止め、話し合いの場を設けます。年次大会発表者の吉岡律夫さん、淵上正朗さん、古川元晴さんを中心に進めるこの Forum 124には、一般からの参加も受け付けます。

1月30日追記:岩波新書、「原発と大津波 警告を葬った人々」の添田孝史さんも緊急参加されます。
Youtube の添田孝史氏講演はこちら

事前申し込みが必要です。
失敗学会事務局の判断により、過激な口論を持ちかける参加者は途中退出していただくことがあります。この場合資料は持ち帰っていただき、資料代は返却しません。

日 時:2015年2月7日(土) 13:00-17:00
場 所:東京大学本郷キャンパス工学部2号館7階73C2室
資料代:一般 2,000円、失敗学会員 1,000円

本イベントは終了しました。

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