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  その場所、つまり地域に合った、外壁塗装を心掛ける必要性について



白を基調とした、いかにも「心が澄んでいる、晴れ晴れとした」という印象が感じられる外壁の住宅、「格式が感じられる」黒が基調の住宅を目にすることがあります。

無彩色の住宅は、無難な感じの外装色彩となるかもしれません。確かに、「煌びやかではないし、地味で無難なのでは」と人はそう思うかもしれません。

また、街で見掛ける、企業やお店のロゴマークは高彩度で「活動的」な印象が感じられます。企業活動をする際のPR戦略をする場合、地味なロゴを使うわけにもいかないでしょう。登録商標の場合、派手な外壁塗装のような、「騒色」(派手な色で、周囲に何らかの負の影響を及ぼすもの)とはいえませんし、景観に関する関係法令等では、一応は容認をされているようです。

ただ、その地域の実情に応じて、店舗の外観や、ロゴマーク等は「交通標識のような、交通トラブルを未然に防ぐために注意を惹くデザインと一緒にしてはならない」という、例外も存在しています。

例えば、観光都市だけでなく、


「虎の子渡しでお馴染みの龍安寺」、

「太閤殿下たる羽柴筑前守・秀吉がデザインした庭園で有名な醍醐寺」、

「国の史跡及び特別名勝に、初めて認定された曹源池がある天龍寺」、

「青龍の位置にある、清流で有名な音羽の滝がある清水寺」


といった、世界文化遺産が多数ある京都市では、

歴史都市としての風格を損なわないように、ロゴマーク等は古風あるいは低彩度の色彩にする必要があります。


例えば、八坂塔(高句麗出身の豪族・八坂氏と関係がある、法観寺にある五重塔)近くにある、外資系コーヒーチェーンのスターバックス等は、


その地域性を損なわないよう、周囲と同化した外観デザインとなっています。ただ、周囲に同化したことによって、観光名所となったことで従来のデザイン以上に価値が高まったといわれています。

このように、色彩等は、その地域の実情に合うようにすると、「もしかしたら、新たな価値が創られるのでは」と思われるようになるのかもしれません。交通標識は注意を惹く必要があるため、高彩度の色彩は必要となりますが、建物の外壁等は低彩度あるいはその地域の実情に合わせた方が、「秩序があり、且つ新たなる価値観が生み出される」と思われます。