事例名称 |
支持部の剛性不足でエンジン低回転時に構造体が大きく振動 |
代表図 |
|
事例概要 |
エンジンが低回転のとき、構造体が大きく振動した。エンジン支持部の弾性ゴムのバネ定数の選定を誤り、エンジンの低回転域の周波数で共振したためである。対策として、支持部弾性ゴムのバネ定数を、変更した。 |
事象 |
エンジンの振動が構造体に伝達しないように、エンジンは弾性ゴムで支持されている。ところが、エンジンが低回転のとき、構造体が大きく振動した。 |
経過 |
エンジンの振動が構造体に伝達しないように、エンジンを弾性ゴムで支持する構造に設計した。ところが、エンジンが低回転のとき、構造体が大きく振動してしまった。 |
原因 |
エンジン支持部の弾性ゴムのバネ定数の選定を誤ったので、エンジンの低回転域の周波数で共振した。 |
対策 |
支持部弾性ゴムのバネ定数を、変更した。 |
知識化 |
振動源の支持部弾性ゴムのバネ定数を決める場合、図2のように、振動源をマスと考えた時の共振周波数を、振動源が発振する周波数の1/3以下となるように設定する。そうすると、構造体に伝達される力(振動)は大幅に軽減する。 |
背景 |
防振は振動源の下にゴムや空気バネをはさめば、それで終わりというものではない。それらはゼロでないバネ定数を持つから、必ずある周波数で共振する。 |
シナリオ |
主シナリオ
|
不注意、注意・用心不足、企画者不注意、計算間違い、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、機械現象、振動
|
|
情報源 |
創造設計エンジンDB
|
マルチメディアファイル |
図2.振動周波数と振動伝達率との関係
|
分野 |
機械
|
データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
|