事例名称 |
エンジンのエアクリーナ内部に水が浸入した |
代表図 |
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事例発生場所 |
建設現場 |
事例概要 |
エンジンのエアクリーナ内部に水が浸入した。図2左のように、雨水や洗車時の水がヒンジ部から浸入し、エアクリーナの外部を伝わって、エア吸気口に水滴となって残り、この水滴が吸気時にエアクリーナ内部に吸い込まれた。対策として、左図のように、ヒンジ部に水切りプレートを追加し、吸気口の取付け角度および形状を水滴が溜まらないように変更した。 |
事象 |
エンジンのエアクリーナ内部に水が浸入した。 |
経過 |
整備点検時、エンジンのエアクリーナ内部に水が浸入しているのが発見された。特に洗車後の場合が顕著であった。 |
原因 |
図2左のように、雨水や洗車時の水がヒンジ部から浸入し、エアクリーナの外部を伝わって、エア吸気口に水滴となって残り、この水滴が吸気時にエアクリーナ内部に吸い込まれた。 |
対策 |
図2左のように、ヒンジ部に水切りプレートを追加し、エアクリーナ吸気口を上向きの角度に取付け、吸気口先端部の水きりを良くした。 |
知識化 |
雨水や洗車の水が車体にかかった時、水どのように伝って流れるか、どこに溜まるか、などを把握した設計が必要である。屋外で使われる機械はもちろん、屋内の機械でも結露による水滴の発生があり、対応は欠かせない。 |
背景 |
エアクリーナの取付けおよびその吸気口を設計する時は、雨水だけでなく、給油時にこぼれた油が吸気口に残らないか、また、洗車時にはね返った水が吸気口に浸入しないか、などに留意する。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、機械現象、構造の問題、材料的要因、物質名リスト、水の浸入
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.エアクリーナ内部への水浸入とその対策
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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