失敗事例

事例名称 金属板ベルトコンベアのリターン側ベルト支持ローラから異音が発生した。
代表図
事例概要 金属板を連ねたベルトコンベアで、リターン側のベルト支持ローラから、異音が発生した。ベルトコンベアと支持ローラの間の摩擦力が小さく、ローラの直径が小さいため、ローラ回転トルクよりローラ回転支持軸受の摩擦抵抗トルクの方が大きくなり、ローラが安定的に回転しなかったことが原因であった。対策として、ローラの直径を大きくし、ローラ回転トルクを増加させた。
事象 金属板を連ねたベルトコンベアで、リターン側のベルト支持ローラから、異音が発生した。
経過 破砕ガラスを搬送するため、図1のような、金属板を連ねたベルトコンベアを製作した。稼動後しばらくして、リターン側のベルト支持ローラから、異音が発生するようになった。よく観察してみると、ローラが安定して回転していなかった。
原因 ベルトコンベアと支持ローラの間の摩擦力が小さく、ローラの直径が小さいため、ローラ回転トルクよりローラ回転支持軸受の摩擦抵抗トルクの方が大きくなり、ローラが安定的に回転しなかったことが原因であった。
対策 ローラの直径を大きくし、ローラ回転トルクを増加させた。
知識化 水平搬送コンベアのリターン側(たるみを受け、駆動がかからない)のローラ径は大きいものを選択する。大きく出来ない場合、ローラ表面にゴムライニング等で摩擦係数を大きくすればよいが、磨耗に注意する。
背景 図2のように、半径を大きくすると、回転力は大きくなる。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、機械現象、相互運動部、摩擦、動作不安定、騒音
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図1.破砕ガラス搬送ベルトコンベアの不具合と対策
図2.ローラ半径の違いによる回転トルクの変化
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)