事例名称 |
ホッパに切り粉が残り分析装置の精度が低下した |
代表図 |
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事例概要 |
試料の分析装置で精度が低下した。分析装置の切り粉回収装置で、ホッパの角部に切り粉が残り、次の試料に混入したためであった。対策として、ホッパ角部を丸型とし、清掃用エアの吹き出し方向を変更した。 |
事象 |
試料の分析装置で精度が低下した。 |
経過 |
試料の分析装置を試作した。分析を開始したところ、しばらくして分析精度が低下するようになった。調査してみると、図2のように、分析装置の切り粉回収装置のホッパ角部に、切り粉の付着が確認された。 |
原因 |
切り粉回収装置のホッパの角部に切り粉が残り、次の試料に混入したためであった。 |
対策 |
図3のように、ホッパ角部を丸型とし、かつ清掃用エアの吹き出し方向を変更し、エアの流れで切り粉の回収を確実にした。 |
知識化 |
試料の量をベースとした分析装置では、試料の正確なコントロールが不可欠である。試料の動きに着目した設計が必要である。 |
背景 |
配管内で粉をスムースに流したり、ごみを溜めないようにするには、内面に隅や凹面をつけない。隅をなくすには、円形となる。また、後で配管を付け加えれるようにと、不用意につけたニップルや継手フランジが、盲腸のような行き止まりの部位となり、失敗の原因になる。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、機械・装置、精度、異物混入・混在
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.切り粉回収装置(対策前)
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図3.切り粉回収装置(対策後)
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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