失敗事例

事例名称 プリント基板の共振で電源層に大きな電源ノイズが発生した
代表図
事例概要 プリント基板の電源層に大きな電源ノイズが発生した。電源の周波数が基板の周波数に一致したことが原因であった。対策として、コンデンサを搭載し、基板の共振を防止した。
事象 プリント基板の電源層に大きな電源ノイズが発生した。
経過 プリント基板を設計製作して、通電したところ誤動作が起こった。ノイズレベルを測定したところ、図2のように、基板上のノイズの大きさは、ノイズの観測する位置で異なっていたが、ノイズの大きい位置に設置した素子の電気ノイズは、予想値よりはるかに大きかった。
原因 電源の周波数が基板の周波数に一致した。
対策 コンデンサを搭載し、基板の共振を防止した。
知識化 基板を設計するときは、基板の共振周波数を意識する。その周波数でノイズが発生するかもしれないと思ったら、基板平面での共振を防ぐために、予めコンデンサを搭載できるように電極を配備しておく。
背景 一般的には、基板の周波数を見積もることは難しい。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、回路、共振、電源
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.プリント基板でのノイズ観測状況
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)