失敗事例

事例名称 アンプの多段直列接続でパルス幅が変化した
代表図
事例概要 信号本数を増やすためアンプを多段で直列接続したら、パルス幅が変化してしまった。このアンプは信号の立上り側と立下り側のディレイ(遅れ)に差があり、アンプを同極性で多段に接続したため、出力信号のパルス幅が変化した。対策として、接続をアンプ出力の反転出力側にし、パルス幅変動を打ち消すようにした。
事象 信号本数を増やすためアンプを多段で直列接続したら、パルス幅が変化してしまった。
経過 信号本数を増加するために、1:nのアンプ(AMP)を図2のように、直列に接続したところ、入力信号Aに対して、出力信号Bのパルス幅がΔTwだけ変化した。このアンプを調査してみると、信号の立上り側と立下り側のディレイに差があった。
原因 アンプに信号の立上り側と立下り側のディレイ差があるのに、アンプを同極性で多段に接続したため、出力信号のパルス幅が変化した。
対策 接続をアンプ出力の反転出力側(図2の中のLSIにおいて、○がついている出力側)に変更し、パルス幅変動を打ち消すようにした。
知識化 信号の増殖などで、アンプを多段に接続する場合は、反転極性で接続する。
背景 デバイスの信号の立上りと立下りディレイは、必ずしも同じではない。
シナリオ
主シナリオ 無知、知識不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、出力特性、パルス幅変化
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.アンプの直列接続によるパルス幅の変化詳細
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)