事例名称 |
モータとボールねじでワークを軸方向に移動させる装置が破損した |
代表図 |
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事例概要 |
モータとボールねじ(ボールスクリュー)でワークを軸方向に移動させる装置が破損した。ボールねじとモータ間が固定継手であったため、装置間の芯ずれが吸収できなかったことが原因である。対策として、固定継手をフレッキシブルカップリングに変更した。 |
事象 |
モータとボールねじでワークを軸方向に移動させる装置が破損した。 |
経過 |
図2のような、モータとボールねじでワークを軸方向に移動させる装置を設計製作した。稼動後3ヶ月で破損してしまった。 |
原因 |
図3上のように、ボールねじとモータ間が固定継手であったため、装置間の芯ずれが吸収できなかった。 |
対策 |
図3下のように、固定継手をフレッキシブルカップリングに変更した。 |
知識化 |
不具合の要因は、稼動条件が低負荷(5Kg)、小ストローク(30mm)で軽度と判断して、固定継手を採用したことであるが、芯ずれの吸収対策は稼動条件にかかわらず不可欠である。 |
背景 |
芯ずれが見れず、失敗が予想できなくても、軸継手を一応はじめから付けておけばよかった。もちろん、軸継手といえども、芯ずれはエネルギーロスとなるので、装置間の芯だし作業は必要である。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、固定継手、芯ずれ、割れ発生・成長、破断
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.軸方向移動装置
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図3.継手の変更
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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