事例名称 |
試料を空気圧送する気送子で、試料が引っかかり自動取出し不能 |
代表図 |
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事例概要 |
試料を空気で圧送する気送子で、試料の自動取出しが出来なかった。気送子内の試料が筒の爪結合部に引っかかったためである。対策として、筒内部にテーパ部を設け、試料が滑り出るようにした。 |
事象 |
試料を空気で圧送する気送子で、試料の自動取出しが出来なかった |
経過 |
試料を空気で圧送する図2のような気送子で、試料を自動取出しとするために、蓋をねじ込み式からワンタッチボタン方式とした。ワンタッチボタン方式は、図2のように、蓋に爪を設けて筒と結合する構造である。ところが、気送子内の試料が、自動的に出てこなかった。 |
原因 |
図2の右上のように、気送子内の試料が筒の爪結合部に引っかかったためである。 |
対策 |
図2の右下のように、筒内部にテーパ部を設け、試料が滑り出るようにした。 |
知識化 |
対象物の形状や挙動をしっかりと把握することで、対応ができる。本事例では、試料の形状から、詰まらないように爪を改良する代わりに、テーパを追加した。 |
背景 |
2つのものがはまる設計では、テーパが何かと便利である。ロボットでボルトをめねじに入れて回す時、軸を穴に圧入する時など、めねじや穴にテーパが少しでもついていると、組立が非常にやりやすくなる。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、形状、爪フック
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.気送子構造と試料取出し対策
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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