失敗事例

事例名称 パイプのクランプ結合作業で、作業の負荷が大きかった
代表図
事例概要 パイプのクランプ結合作業で、作業の負荷が大きかった。クランプを外すと、2本のパイプとクランプ上下とが4者ばらばらになり、4者の位置合わせが困難であることが原因であった。そこで、固定側パイプとクランプとを固定し、またクランプ上下をヒンジで固定し、脱着作業を固定側パイプ・クランプ上下(左右)一体のものと、取替側パイプとの2者を位置合わせすれば出来るようにして作業の軽減を図った。
事象 パイプのクランプ結合作業で、作業の負荷が大きかった。
経過 パイプの結合を、図1のように、クランプ上下と2本のボルトで固定していた。この部位は、定期的なメンテナンスで一方のパイプ取替が必要であり、脱着頻度が多く作業の負荷が大きかった。
原因 クランプを外すと、2本のパイプとクランプ上下とが4者ばらばらになり、4者の位置合わせが困難であった。
対策 図2のように、固定側パイプとクランプとを固定し、またクランプ上下をヒンジで固定し、脱着作業を固定側パイプ・クランプ上下(左右)一体のものと、取替側パイプとの2者を位置合わせすれば出来るようにして作業の軽減を図った。
知識化 組立や交換方法を考慮した設計が大切である。組立は2つのものを順に位置決めをして組み立てるのが原則である。また本事例では、4つの部品を合体して2つの部品に減らすことで作業性を向上している。
背景 俗に”3枚締め”という、図3に示すように、3枚の板を重ねてボルトで押さえるのは邪道である。2枚をボルトで押さえ、それに加えてもう1枚を別のボルトで押さえるべきである。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、構造の問題、メンテナンス性悪し、継手
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図1.パイプ固定方法(改善前)
図2.パイプ固定方法(改善後)
図3.3枚合わせ
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)