失敗事例

事例名称 開放型クーリングタワーの水にダストが混入しポンプが破損
代表図
事例概要 開放型クーリングタワーを屋外のGL(グランドレベル)に設置して稼動していたところ、水の循環ポンプが破損した。地面に堆積したダスト・砂などが風で舞い上がり、空冷中の水に混入したためである。対策として、クーリングタワーをGLより一段高い位置に移設し、地面より舞い上がるダスト・砂などの混入を防いだ。
事象 開放型クーリングタワーを屋外のGLに設置して稼動していたところ、水の循環ポンプが破損した。
経過 開放型クーリングタワーを、図2のように、屋外のGLに設置して稼動していたところ、水の循環ポンプが破損した。冷却水の中にダストや砂などが混入していた。
原因 図2のように、地面に堆積したダスト・砂などが風で舞い上がり、空冷中の水に混入したためである。
対策 図3のように、クーリングタワーをGLより一段高い位置に移設し、地面より舞い上がるダスト・砂などの混入を防いだ。
知識化 装置そのものだけでなく、装置の環境を考慮した設計が必要である。砂塵地で稼動するブルドーザなどのエンジン吸気部の位置は、通常の高さより高く設置されている。その効果はGLからの高さの3乗で効く。
背景 防水層が必要な場合、その上部にクーリングタワーを設置することで、基礎工事費用を削減することができる。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、屋外に設置、異物混入・混在、機械・装置、動作不能
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.クーリングタワーの設置(対策前)
図3.クーリングタワーの設置(対策後)
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)