事例名称 |
ロッドミル内のゴムライナーの交換作業が困難であった |
代表図 |
|
事例発生場所 |
工場生産ライン |
事例概要 |
ロッドミル内のゴムライナーの交換作業が困難であった。ゴムライナーはミルの軸方向に4分割されていた。ロッドの挙動による摩耗で、定期的にライナーは交換する。特に、ロッドの端部が当たるライナー両端部の摩耗が激しい。ライナーは大きく重いので、定期交換時の作業は困難であった。そこで、摩耗の激しい部位のライナーをさらに分割し、取替え部品を小形軽量化して整備性の向上を図るとともに、材料費の軽減を図った。 |
事象 |
ロッドミル内のゴムライナーの交換作業が困難であった。ライナーは大きく重いので、定期交換時の作業は困難であった。 |
経過 |
ロッドミル内のゴムライナーは、図2のように、ミルの軸方向に4分割されていた。ロッドの挙動による摩耗で、定期的にライナーを交換する必要がある。特に、ロッドの端部が当たるライナー両端部の摩耗が激しかった。ライナーは大きく重いので、定期交換時の作業は困難であった。 |
原因 |
図2のように、ゴムライナーはミルの軸方向に4分割されていた。ロッドの挙動による摩耗で、定期的にライナーは交換する。特に、ロッドの端部が当たるライナー両端部の摩耗が激しい。ライナーは大きく重いので、定期交換時の作業は困難であった。 |
対策 |
図3のように、摩耗の激しい部位のライナーをさらに分割し、取替え部品を小形軽量化して整備性の向上を図るとともに、材料費の軽減を図った。 |
知識化 |
摩耗しやすい部分が予測できる場合、整備性や材料費を考慮する。なお、本事例の場合、分割したライナーの締結ボルトの強度計算見直しは不可欠である。 |
背景 |
大型の機械・装置における整備作業は、大型・重量物のハンドリングとなり、作業能率が悪くなるとともに危険性が増す。製造コストは高くなるが、適度に部品を分割することで、ある程度対応できる。 |
シナリオ |
主シナリオ
|
調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、ロッドミル、ゴムライナー、腐食、メンテナンス、パーツ・モジュール交換、メンテナンス性悪し
|
|
情報源 |
創造設計エンジンDB
|
マルチメディアファイル |
図2.ロッドミル内ライナーの配置(改善前)
|
図3.ライナー端部の分割(改善後)
|
分野 |
機械
|
データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
|