事例名称 |
スキッド(滑り)による小径パイプの横送り装置で、パイプの払出しトラブルが発生した。 |
代表図 |
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事例発生場所 |
工場生産ライン |
事例概要 |
スキッド(滑り)による小径パイプの横送り装置で、1本または2本ごとの払出しトラブルが発生した。1/15~1/20の勾配レベルではパイプが転がらなかったことが原因であった。パイプが払出し部に確実に移送されるように、払出し部の勾配を1/8(約7°)に変更した。 |
事象 |
スキッド(滑り)による小径パイプの横送り装置で、1本または2本ごとの払出しトラブルが発生した。 |
経過 |
図1のような、スキッド(滑り)による小径パイプの横送り搬送装置を製作した。稼動開始したところ、1本または2本ごとのパイプの払出しトラブルが発生した。転動部および払出し部の勾配は、1/15~1/20であった。 |
原因 |
1/15~1/20の勾配レベルではパイプが転がらず、確実に払出し部にパイプが移送されなかった。 |
対策 |
図2のように、払出し部の勾配を1/8(約7°)にして、パイプを転がりやすくし、払出し部への移送を確実にした。 |
知識化 |
搬送物は塗装や表面の粗さによって摩擦係数が異なるので、個別に静止から転がりに変わる勾配を求めて設計する必要がある。 |
背景 |
転動部の勾配は、パイプの移動速度を考慮すると1/15~1/20が望ましい。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、計画・設計、流用設計、不良現象、機械現象、相互運動部、摩擦、摩擦係数
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.パイプ横送り搬送装置(対策前)
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図3.パイプ横送り搬送装置(対策後)
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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