事例名称 |
エア搬送ラインの復旧作業に手間取った |
代表図 |
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事例発生場所 |
工場材料搬送ライン |
事例概要 |
エア搬送ラインで、搬送物が詰まる不具合の復旧作業に手間取った。点検口よりワイヤーを入れて場所を特定し、詰まり箇所の近傍を切断して、詰まりを除去したあとで、スリーブ接続して配管復旧を実施した。しかし、詰まり箇所の特定が困難なうえに、配管復旧での配管変形によりトラブル再発が絶えなかった。対策として、配管を一定間隔のフランジ接続に変更して、自由に配管をはずせるようにして、詰まり箇所の探索と復旧作業性を向上した。 |
事象 |
エア搬送ラインで搬送物が詰まる不具合の場合、点検口よりワイヤーを入れて場所を特定し、詰まり箇所の近傍を切断して、詰まりを除去したあとで、スリーブ接続して配管復旧を実施する。しかし、詰まり箇所の特定が困難なうえに、トラブル再発が絶えなかった。 |
経過 |
エアで材料を搬送するシステムを設計・製作した。図2のように、エア配管はスリーブ接続とし、100mピッチで点検口を設けた。稼動後しばらくして、搬送物の詰まりが発生した。詰まり箇所の探索は、点検口よりワイヤーを入れて場所を特定し、詰まり箇所の近傍を切断して、詰まりを除去したあとで、再びスリーブ接続して配管復旧を実施した。しかし、トラブル再発が絶えなかった。 |
原因 |
点検口からのワイヤーによる詰まり箇所の特定作業が困難なうえ、エア配管がスリーブ接続のため、配管復旧での配管変形によりトラブルが再発した。 |
対策 |
図2右下のように、配管を一定間隔のフランジ接続に変更して、自由に配管をはずせるようにし、詰まり箇所の探索と復旧作業性を向上した。 |
知識化 |
設備設計には、操業性および整備性の検討が不可欠である。 |
背景 |
フランジ接続の場合、フランジ接続部分から水が浸入する恐れがあるので、コーティング材などのシールが必要である。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、仮想演習不足、パイプライン、製作、ハード製作、継ぎ目、使用、保守・修理、組織の損失、経済的損失
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.エア搬送の詰まり復旧対策
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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