事例名称 |
板厚不足で壁掛けタイプのインバータ制御盤が傾いた |
代表図 |
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事例発生場所 |
工場生産ライン |
事例概要 |
大型装置の壁掛けタイプのインバータ制御盤が傾く不具合が発生した。外注で製作した制御盤のプレート厚が1.2mmと薄く、大型装置の振動に対する強度が不足していた。対策として、振動を考慮して厚いプレートに変更した。 |
事象 |
大型装置の壁掛けタイプのインバータ制御盤が傾く不具合が発生した。 |
経過 |
大型装置を設計・製作した。そのインバータ制御盤は外注で製作した。稼動開始後しばらくして、その壁掛けの制御盤が傾くという不具合が発生した。現場を調べると、図2のように、台座プレートのボルト穴部が切断され、取付けボルトの頭からプレートが外れていた。 |
原因 |
外注で製作した制御盤のプレート厚が1.2mmと薄く、装置の振動に対する強度が不足していた。 |
対策 |
振動を考慮して厚いプレートに変更した。 |
知識化 |
制御盤製作メーカは何も言わないと標準で設計してしまう。稼動時に振動が加わる場合、振動条件を仕様として明確にして依頼する。 |
背景 |
プレートの厚みを増す対策のほかに、部材に剪断の働かないように、斜めの梁を入れることも有効である。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、自作・購入の誤判断、調査・検討の不足、環境調査不足、鋼板、計画・設計、流用設計、使用、運転・使用、不良現象、機械現象、振動、破損、破壊・損傷、材料強度不足、破断
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.制御盤台座プレートの切断
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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