失敗事例

事例名称 タンクから水がオーバーフローした
代表図
事例発生場所 工場
事例概要 工場の水タンクから水がオーバーフローした。図2(a)のように、タンクの水位を配管の位置で決める構造であったため、配管がごみで詰まって水位が異常に上昇したが気が付かなかった。そこで、(b)の構造に改造し、点検窓から水位と流れの状況を監視できるようにした。
事象 タンクから水がオーバーフローした。
経過 タンクの水位を配管の位置で決められる構造のタンクを設計・製作した。稼動していたところ、ある日突然、タンクから水がオーバーフローした。調査したところ、配管がごみで詰まっていた。
原因 図2(a)のように、タンクの水位を配管の位置で決める構造であったため、配管がごみで詰まって水位が異常に上昇したが気が付かなかった。
対策 図2(b)のような構造とし、点検窓から水位と流れの状況を監視できるようにした。
知識化 配管系では、配管の詰まりを想定した対応が必要である。タンクにバッファ部を設けることは、この対応策としては有効で、オーバーフローの他にも、におい除去、乱流防止など各種の目的で行なわれる。
背景 図3は、温水タンクでヒューム(噴霧)が外部に排出(a)したので、(b)のように、タンク内に水溜りを設けてヒュームの排出を防止した、例である。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、タンク、計画・設計、計画不良、不良現象、機械現象、構造の問題、密閉構造、不良現象、熱流体現象、流体
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.タンクのオバーフローの防止
図3.温水タンクのヒューム排出防止
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)