事例名称 |
稼動6ヶ月で3台のポンプから異音が発生した |
代表図 |
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事例概要 |
吸吐配管を共通とする3台のポンプのうち、常に2台を交互に1ヶ月ごとに運転するシステムで、稼動6ヶ月で3台ともモータ軸受部から異音が発生した。3台のポンプが共通管で結合されているので、休止中のモータのころがり軸受に軸方向の微振動が伝わり、ころと内外転動面が一定の位置で繰り返し摺動した。このためグリースの油膜が切れて、ころ軸受内輪面にフレッティングコロージョンが発生した。 |
事象 |
吸吐配管を共通とする3台のポンプのうち、常に2台を運転するシステムを稼動していたところ、稼動6ヶ月で3台ともモータ軸受部から異音が発生した。 |
経過 |
図1のように、吸吐配管を共通とする3台のポンプのうち、常に2台を運転していた。ところが、交互に1ヶ月ごとに運転したところ、稼動6ヶ月で3台ともモータ軸受部から異音が発生した。ポンプを分解してみると、ころ軸受内輪面にフレッティングコロージョンが発生していた。 |
原因 |
3台のポンプが共通管で結合されているので、休止中のモータのころがり軸受に軸方向の微振動が伝わり、ころと内外転動面が一定の位置で繰り返し摺動した。このためグリースの油膜が切れて、ころ軸受内輪面にフレッティングコロージョンが発生した。 |
知識化 |
フレッティングコロージョンとは、ころがり軸受が小振幅の揺動運動をするとき、軌道輪と転動体との接触部分に赤色の酸化鉄粉を出して、接触部分が摩耗する現象である。この現象は、軌道輪と軸またはハウジング、キーとキー溝、車輪と車軸など、はめあいが圧入するほどのしまりばめでも、荷重が大きいと、これらのはめあい面に発生する。 |
背景 |
本事例では、休止中のモータに不具合が発生している。常に負荷が掛かっているものが、損傷するとは限らない。 |
シナリオ |
主シナリオ
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調査・検討の不足、事前検討不足、予期せぬ使用環境、ポンプ、パイプライン、計画・設計、計画不良、不良現象、機械現象、相互運動部、ベアリング機構、接触面、破損、減肉、腐食
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図1.ポンプシステムと、ころがり軸受の損傷状況
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
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