事例名称 |
塵埃の循環等により洗浄装置でワークの清浄度が改善しなかった |
代表図 |
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事例概要 |
サブミクロンオーダの清浄度を要求される洗浄装置を、導入し稼動開始したところ、ワークの清浄度が改善しなかった。メーカの製造過程、試運転、搬送途中などで洗浄水内に混入した塵埃がいつまでも循環し、配管内に塵埃の剥離・再付着を繰り返したことが原因であった。対策として、図2のように、純水を供給するとともに、循環途中にフィルタを挿入し、1週間以上フラッシングを実施した。次に洗浄済みのダミーワークを1400枚流動し、塵埃を装置から排出した。 |
事象 |
洗浄装置でワークの清浄度が改善しなかった。 |
経過 |
サブミクロンオーダの清浄度を要求される洗浄装置を、生産ラインに搬入し稼動開始したところ、ワークの清浄度が改善しなかった。 |
原因 |
メーカの製造過程、試運転、搬送途中などで洗浄水内に混入した塵埃がいつまでも循環し、配管内に塵埃の剥離・再付着を繰り返した。 |
対策 |
図2のように、純水を供給するとともに、循環途中にフィルタを挿入し、1週間以上フラッシングを実施した。次に洗浄済みのダミーワークを1400枚流動し、塵埃を装置から排出した。 |
知識化 |
洗浄装置では、装置の製造過程、試運転、搬送途中など実際の現場での稼動以前における適切な処置・対応が大切である。製造段階では、溶接部の脱脂等の清掃をしながら組み立てたり、溶接部の材質として表面が滑らかなものを選んだり、電解研磨などの表面処理を実施する。また、溶接部は角部を避けてR構造とし、塵挨が溜まりにくくすることも大切である。 |
背景 |
稼動開始後には、時々溶接部の有機物の除去や繁殖防止のために、過酸化水素でフラッシングを実施する。また、ワークを流動しない時も、常に少量の洗浄水を流し、洗浄水滞留部でのバクテリアの繁殖を防ぐ。 |
シナリオ |
主シナリオ
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不注意、理解不足、生産工程の配慮不足、タンク、パイプライン、水分、製作、ハード製作、製造工程、溶接、組立、不良現象、機械現象、異物混入・混在
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情報源 |
創造設計エンジンDB
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マルチメディアファイル |
図2.高清浄度を要求される装置の立上げ手順
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分野 |
機械
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データ作成者 |
張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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