失敗事例

事例名称 ロールへのアルミ粉の付着により、引かれたアルミ管の形状が変化した
代表図
事例発生場所 生産ライン
事例概要 図2のような、溶接前にアルミ板を管状に丸めるアルミフォーミング機で、ロールの形状が変化する不具合が発生した。ロールにアルミ粉が付着し、凸になったロール形状が凹にアルミ板に転写されて、成形が不安定となってしまった。対策として、図3のように、ワイヤーブラシでアルミ粉を除去し、掃除機で吸引して、アルミ粉の付着を防止した。
事象 アルミフォーミング機で、管のロール形状が変化した。
経過 図2のような、溶接前にアルミ板を管状に丸めるアルミフォーミング機で、ロールの形状が変化する不具合が発生した。
原因 ロールにアルミ粉が付着し、凸になったロール形状が凹にアルミ板に転写されて、成形が不安定となった。
対策 図3のように、ワイヤーブラシでアルミ粉を除去し、掃除機で吸引して、アルミ粉の付着を防止した。
知識化 製造工程で、材料粉や反応物などの異物が発生する場合は多く、予防的な対応が重要である。
背景 とくに被加工物をセットするチャックやベッドに付着した異物は、加工誤差を大きくし、押しキズの発生を助長する。セットするたびに、チャックやベッドを拭くことが大切である。
シナリオ
主シナリオ 不注意、理解不足、生産工程の配慮不足、圧延ロール、アルミニウム、製作、ハード製作、曲げ加工、不良現象、機械現象、異物混入・混在、機能不全、ハード不良、機械・装置、精度
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.ロールフォーミング機(対策前)
図3.アルミ粉除去機構
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)