事例名称 |
乳製品工場のドラム缶から有毒ガス発生 |
代表図 |
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事例発生日付 |
2001年05月07日 |
事例発生地 |
アメリカ、ノースカロライナ州南ハイポイント郡西フェアフィールド |
事例発生場所 |
スーパーブランド乳製品工場 |
事例概要 |
ノースカロライナの乳製品製造工場で清掃用酸性物の有毒ガスが空気中に漏れ、従業員50人が避難した。 |
事象 |
ノースカロライナの南ハイポイント郊外に位置するスーパー・ブランド乳製品製造工場で清掃用酸性物の有毒ガスが空気中に漏れ、従業員50人が避難した。 |
経過 |
ハイポイントの消防署によると、工場で働いている従業員が、機械清掃に使用されるフッ化水素酸が収容されている55ガロンのドラム缶を開けたときに有毒ガスが放たれた。フッ化水素酸は、ガラスのエッチング作業において、腐食性の媒介物として使用される。有毒ガスの漏出は、午後1時頃発見され、工場内にいた従業員約50人は即座に避難した。うち17人が目と喉に異常を訴え、バスで病院に運ばれたが、すぐに退院した。酸性有毒ガスを吸入すると、悪寒、発熱、胸の痛みやせきなどの症状の他、唇や爪が青くなる。また、酸そのものを摂取すると、口、喉、腹部など広範囲に悪影響を及ぼす。しかし、酸性ガスは空気の半分の重量で、通常空気中を上昇し、その後分散してしまうので、空気中の性質に影響を与えないとされている。午後4時半頃、工場内は安全と判断され、従業員は工場内に戻った。 |
原因 |
消防署と工場の責任者がガス漏れの原因を捜査中。 |
対処 |
消防署の救助隊が到着した際、ドラム缶を密閉して工場内の空気を調べた。また、消防署の清掃活動を助力するため、A&D環境局が出動した。 |
知識化 |
少しでも有毒ガス発生の懸念があれば、厳重な安全対策を行わなければならない。 |
背景 |
不明。 |
データベース登録の 動機 |
我々が日常で摂取している牛乳などを製造している乳製品製造工場で有毒ガスが発生した事例の紹介。 |
シナリオ |
主シナリオ
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無知、知識不足、過去情報不足、教育・訓練不足、調査・検討の不足、事前検討不足、調査・検討の不足、環境調査不足、価値観不良、安全意識不良、安全対策不足、危険物取扱い対策、非定常行為、無為、気体、フッ化水素酸、有毒ガス、機能不全、ハード不良、機械・装置、環境条件、雰囲気、二次災害、損壊、漏洩、汚染、身体的被害、人損
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情報源 |
http://www.fluoridealert.org/news/HF.htm
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死者数 |
0 |
負傷者数 |
0 |
分野 |
機械
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データ作成者 |
ユリエローディ (SYDROSE LP)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)
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