失敗事例

事例名称 A型車87年式走行中に横転
代表図
事例発生日付 1995年01月27日
事例発生地 アメリカ、メイン州ウィスカセット
事例発生場所 国道
事例概要 アメリカ、メイン州で、A型車87年式が、走行中、突然ハンドルを取られ、横転した。車が2回転もする大事故だったが、幸い、乗っていた二人は何の怪我もなく無事だった。スピードの出し過ぎでもないのに、何故、急にハンドルを取られたのかが焦点となったが、車の機械系の部品の欠損か欠陥が原因ではないかとされた。
事象 1999年、メイン州ウィスカセットにて、16歳の運転手によって、国道27号線を約時速55マイルのスピードで走行していたA型車87年式が、突然ハンドルを取られ操作不能になり、スピンしながら横転した。幸い、事故に巻き込まれた他の車もなく、2回転も横転したにも関らず、乗っていた二人は、シートベルトをしていたため、怪我もなく無事だった。
経過 1999年1月28日午後、メイン州ウィスカセットで、二人の姉妹が母親所有のA型車87年式を借りて、16歳の姉の運転で出かけた。午後2時20分、国道27号線を約時速55マイルで走行中、突然ハンドルをぐいっと右に取られた。車は、横滑りし、コントロールを失い、凄い勢いでスピンしながら、車道を外れ横転。勢いは納まらず、2回転程転がり、ようやく止まった。車体は潰れたが、乗っていた姉妹は、シートベルトを着用していたお陰で二人とも無傷だった。幸い事故に巻き込まれた車もなかった。後に、何故突然ハンドルを取られたのか、あらゆる事故原因調査が行われた。
原因 時速55マイル以下の速度の最中、ハンドルを取られたという事で、原因がはっきりしない奇妙な事故とし、あらゆる方向から事故の原因調査を進めるが、A型車87年式で12年前の車である事、走行距離が130,000マイルである事から、何かしら機械の欠損か欠陥という見方が強かった。
対処 車が2回転する程の大事故だったため、警察が駆け付けたが、乗っていた本人達は無傷という事で、病院にも行かず、立会調査が進められた。運転手の事情聴取を元に、事故車を調べ、持ち主である母親に事情を聞く等、あらゆる方面から調査が行われた。
対策 10年以上または走行距離100,000マイル以上の車は、整備点検が不可欠である。車は消耗品であるため、タイヤ、ファンベルト、ブレーキ等、自主点検のできる物は自分で日常行い、定期的に整備工場に点検に出して部品の欠損等を調べてもらう事が望ましい。
知識化 シートベルトの重要性を実感した。シートベルトがなかったら、きっと惨事になっていただろう。
背景 持ち主である母親の話によると、車は良好なコンディションだったと言う。
シナリオ
主シナリオ 未知、異常事象発生、使用、運転・使用、使用、保守・修理、修理、不良現象、機械現象、構造の問題、機能不全、ハード不良、機械・装置、メンテナンス、パーツ・モジュール交換、破損、大規模破損、衝突
情報源 http://wiscassetnewspaper.maine.com/1999-01-28/bizarre_accident.html
死者数 0
負傷者数 0
分野 機械
データ作成者 マユミビンクス (SYDROSE LP)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)