失敗事例

事例名称 シャフトのピン嵌合した部位が肉厚不足で破損した
代表図
事例概要 シャフトを横から穴をあけ、ピン嵌合した部位が破損した。設計時、嵌合部の図面を図2(a)のように、3倍尺で作成し、肉厚は十分であると判断した。しかし実際は、実寸の(b)のように、ピン穴をあけたシャフトの残り部はあまりにも薄く、嵌合部断面の肉厚が不足していた。
事象 シャフトのピン嵌合した部位が破損した。
経過 図2のように、シャフトを横から穴をあけ、ピン嵌合した部位が破損した。設計時、嵌合部の図面を3倍尺で作成していた。
原因 設計時、嵌合部の図面を図2(a)のように、3倍尺で作成し、肉厚は十分であると判断した。しかし実際は、実寸の(b)のように、ピン穴をあけたシャフトの残り部はあまりにも薄く、嵌合部断面の肉厚が不足していた。
知識化 設計する際、倍尺で図面を作成すると、寸法に対する感覚が狂うことがある。原寸でのチェックが必要である。
シナリオ
主シナリオ 誤判断、誤った理解、詳細計画ミス、軸、計画・設計、計画不良、使用、運転・使用、破損、破壊・損傷、材料強度不足、破断
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.倍尺による肉厚感覚の変化
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)