プログラム |
日付 | 講師 | 内容 |
第1回 10月19日(土) (10:40-12:10) | 佐伯 徹
| 失敗学概論~ミニ事例解説 -失敗学ってどういうもの?- -本当は関係性がないグラフ図の見方- |
(失敗学概論) 失敗学とは?失敗とミスは違います!失敗の本質を理解し『後世へ継ぐ』ことの大切さや、失敗学会データベースの活用方法について紹介します。 (ミニ失敗事例解説 ) 統計の資料などでよく相関関係があるように出てくるグラフ図。本当は全く関係ないケースも多い。関係のないグラフ図の実例を紹介し、惑わされない思考を伝えます。 |
第2回 11月16日(土) (10:40-12:10) | 大澤 勲
| ピアノよ… ! お前もか! -オルガンは電子化が進みこの世から消えた。今のピアノも化石になるか?- 付録:音楽とは数学?平均律の発明 |
『機械式、リードオルガン』は『電子オルガン』に置き換えられてこの世から消えました。一方、『機械式、アコーステイックピアノ』は18世紀に発明され310年の歴史ですが、ピアノも電子化されて消えてしまい化石になるのでしょうか?筆者による1986年の予測(失敗)、2001年と現在の予測修正を比較しながら、パイプオルガンの歴史も述べてみます。付録では、芸術としての音楽が意外なほど数学的であることにも触れてみます。 |
第3回 12月7日(土) (10:40-12:10) | 岡田 敏明
| 冤罪事件の小研究(八海事件を中心に) -なぜ冤罪事件は起こるのかを一つの事件を通じて振り返る- |
日本ではこれまで多くの冤罪事件が起こっている。しかし、時の経過とともに多くの冤罪事件が忘れ去られ、風化している。戦後、山口県で起こった八海事件(主犯の死刑・無罪・死刑・最終判決無罪を勝ち取るまでの18年)を取り上げ、また他の冤罪事件との類似性を比較しながら、冤罪を生む体質を掘り下げる。また、こうした冤罪事件を後世に伝えることの必要性についても述べたい。 |
第4回 1月11日(土) (10:40-12:10) | 佐々 正光
| 何故、航空機が空中で衝突したのか? -①②から見える航空機トラブルでの事故防止や対策についての考察- ①2002年7月ユーバーリンゲン空中衝突事故 ②2019年6月15日の滑走路を横断トラブル |
最近の日本では、無人運転の電車事故や、高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違い、外国人による高速道路への自転車による侵入、警察による犯人取り逃がしなど、問題が山積しています。団塊の世代が退職したことによる、技術継承の問題がクローズアップされる結果となっています。コンピュータ社会の到来に伴い、法律が追いついていないことも要因の一つと思われます。今後は、システムとして開発する際に、対策を十分に検討させ、あらゆる問題を想定したうえで、許認可を与えることが、重要と思われます。最初は厳しくし、軌道に乗った段階で、徐々に緩和していくことが最重要課題となってきます。「イージス・アショア 強まる地元の不信」なども含め、これまで当たり前といわれてきたことが、理解できていない、原理原則が継承されていないと思われます。対象は、ドローン、自動運転自動車(電動車いす、電動アシスト自転車も対象)、空飛ぶ車、民泊などで特に文化の違いにより、外国人との軋轢が強くなるような分野では十分な調整が必要。 |
第5回 2月29日(土) (10:40-12:10) | 平松 雅伸
| 2012秋の火災爆発事故、裁判所はどう判断したのか? -被害者参加制度の運用があった。 神戸地裁は、多数の死傷者の発生、事業者の過失を厳しく指摘し、初犯にも関わらず、求刑通りの刑期を言い渡した- |
- 2012年9月、日本触媒姫路製造所のアクリル酸中間タンクが爆発火災事故を発生させた。
- 異常現象~予兆の通報で出動した姫路市消防局の隊員等が、多数死傷した悲惨な結果を招いた。
- 変更管理~リスクアセスメントの不足で、温度管理に失敗し、爆発に至った。
- 被害者参加制度のもとに行われた裁判、神戸地裁の判決要旨と、経緯を対比させ、再度、深層要因~再発防止策の現状を考えたい。
|
第6回 3月7日(土) (10:40-12:10) | 三国 外喜男
| 失敗学で街なかウォッチング -これって危ないね。いや大丈夫だよ。でも何でこんなとこを。本人が気をつければ良いんだよ。それじゃ最初から・・- |
家庭、職場、街なかと、事件・事故が発生することに偶然はないのです。事件の当事者以外の方々は皆評論家となるが反省はしません。何故ならば、他人事であるから・・・でも、明日からは事件・事故のストッパーは貴方です。 |