講演者:中村 隆文
演題:
『システムの失敗を理解するメタ方法論の提案と
数値化/可視化の取り組み』
内容:
- 社会・業界横断的に失敗を理解するメタ方法論(SOSF:System of system Failures)を説明します。
- SOSFを三次元空間で表現し、個別の失敗を数値化しSOSF空間内に位置付け時系列でモニタリングすることで対象システムのリスクの遷移を可視化する取り組みを説明します。
試み:
賛同を得られたメンバーを集い、各種業界毎の失敗を理解する方法論を共有、可能であれば特化プロジェクトあるいは分科会として特定のシステムのリスク可視化を行い、システムの失敗を克服し安全を促進する提案をまとめたい。
講演者:飯野 謙次
演題:『失敗知識データベースから失敗活用データベースへ』
内容: 2005年に公開された失敗知識データベースは、2007年ごろまでの失敗や事故事例を1,000件以上集め、解説している。失敗原因の抽象化はシナリオという概念で実現している。
このデータベースには現在、月平均6万件程度の閲覧があり、大いに世の中の役に立っているわけだが、事例の収集が止まったままになっている。
現在失敗学会では、ビジネスの一環として、失敗活用データベースを開始している。この新しいデータベースについて解説する。