失敗学会

去年３月に男児の命が奪われた六本木ヒルズの回転ドア事故をきっかけとし，畑村洋太郎は， ドアメーカーの技術者，ビルの管理者，自動車メーカーや測定器メーカーの技術者，医師や法律家の有志により 「ドア・プロジェクト」を組織し動き始めた．
ダミー人形を使用した実験などにより，誰もが日頃特に意識せずに使用しているドアには「安全の死角」があり， いつ事故が起きてもおかしくないことがわかった.
また，大形自動回転ドアが大きな破壊力を持つに至った経緯も明らかになってきた． 番組では，このプロジェクトの実験を通じて，事故が起きることに無頓着な日本の技術的・社会的な背景を明らかにする．
またＮＨＫ独自の取材を通じて，子供や老人などの弱者が犠牲となる「不慮の事故」がいっこうに減らない日本独特の構造を描き， 事故防止の方策を提示する． 番組ホームページ