プログラム |
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戦後80年、祖父の遺品-特攻隊兵士の形見のスイス製懐中時計から、太平洋戦争を考えてみた
平松 雅伸(ひらまつ・まさのぶ)
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個人的な状況ですが、後期高齢者の年齢入り口(75歳)に到達する時期になり、生前整理の作業に関わり始めました。最初に、亡祖父の遺品を眺めています。祖父がとても大事にしていた、日本海軍特攻隊のパイロット(上智大学からの学徒出陣)の形見として、昭和20年5月に譲られた、スイス製の懐中時計と将校の襟章他を、出身地~鹿児島県指宿市の市立図書館-指宿海軍航空基地の資料コーナーに寄託しました。
- この懐中時計の経緯
- 時計をきっかけに取り組んだこと
- 太平洋戦争の俯瞰-教訓 兵庫大学社会人講座(2018年度)での講演
- 2019ASF春合宿~鹿児島訪問(桜島火山防災、明治維新、太平洋戦争知覧特攻記念館、指宿海軍航空基地慰霊碑の見学)
- 居住する泉大津市での、戦争伝承会での講演と市長からの感謝状
- まとめ
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列車内閉じ込めに遭遇した乗客の精神的負担とその軽減策について
吉田裕 (よしだ・ゆたか)
関西大学 社会安全学部 教授
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長時間にわたる列車内閉じ込めは、体調不良を訴える乗客が発生するだけでなく、乗客の精神的負担を増大させる恐れがある。2018年6月18日の朝に発生した大阪北部地震にともない、近畿圏の広範囲において約250本の列車が駅間に停車し、多くの乗客が長時間にわたり列車内に閉じ込められた。本発表では、今後も起こり得るであろう長時間にわたる列車内閉じ込めについて、その場に居合わせた乗客の精神的負担の軽減策について検討を行う。
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左は45歳の時三洋電機岐阜工場 右は先月坂村真民記念館(71歳)にて |
日本にものづくりの復活は可能か?
岡田敏明 (おかだ・としあき)
愛媛大学非常勤講師・(株)システムユニ代表
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失われた30年という言葉が一人歩きしている。
ここ30年近く、中国及び東南アジアでの日系企業での製造業の立上げ支援の経験から、確かに日本国内でのものづくり現場が少なくなり、現物・現人を通じてものづくり人材の育成ができなくなっている。日本にものづくりを取り戻そうとの議論が空理・空論に終わっている。ものづくり敗戦と言われる今の日本の製造の復活の道はあるのか、過去の失敗を振り返ってその方策を模索してみた。
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水俣そしてアフガニスタン
福元満治 (ふくもと・みつじ)
石風社代表・ペシャワール会理事 |
私は学生時代の1970年-74年に、水俣病第一次訴訟・自主交渉闘争に関わり、そのことが私のその後の人生を方向づけることになった。1981年に図書出版石風社を起こしたが、1977年に、アフガンで用水路事業を築いた中村哲医師の文章に出遭ったことが、出版人としても一人の人間としても決定的だった。〈水俣〉で石牟礼道子・渡辺京二氏に出会い、〈アフガン〉で中村哲医師に出会ったのである。今回の講演は、水俣病という高度化学企業の犯罪、アフガンという欧米先進国の「躓きの石」とどう関わることになったのかということについて話したい。 |