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Forum 221 対面+zoomハイブリッド ご報告

原野商法と負の遺産を考え×行動する

講師:関根陽介

2026年6月20日(土)13:50-16:35
13:30開場、受付開始


会場:東京都港区芝公園3-5-8機械振興会館(東京タワー向い)
       6階6-64会議室 (アクセス)
参加費:一般: 3,000円、失敗学会員・ゲスト: 1,500円

懇親会:会費別途。

会場参加者(17名):浅井香葉,飯野謙次,加藤豊,関根陽介,中内洋
                         深澤敏春,本村和也,ゲスト10名
zoom参加(4名):高橋武文,豊高勝,ゲスト2名(50音順)

記録
13:30 開場
13:50 開始 挨拶
14:00 前座「失敗学から検証する原野問題」浅井香葉(司法書士)
14:15 講演「原野商法問題に挑む司法書士の役割」関根陽介(休憩10分)
15:50 質疑
16:35終了

フォーラム221会場の様子







講師:  関根陽介
株式会社ソーシャルライツ
演題:原野商法問題に挑む司法書士の役割

       -原野商法被害者、50年後のリアルな課題-

  • 原野商法被害者を取り巻く現状
  • 北海道における原野商法の実態
  • 現行の法律・制度上の課題
  • 国土保全という見落とされがちな視点
  • 今後想定されるリスクと、放置した場合の影響
  • 司法書士がこの問題に取り組む意義
  • 私が起業に至った経緯
  • なぜ株式会社という形を選択したのか
  • 今後のビジョンと構想

ご挨拶
 私は平成27年に司法書士試験に合格し、翌平成28年に司法書士登録を行いました。合格当時はまだ大学4年生で、在学中のことでした。
 新卒として社会に出た時から、「専門家として生きていかなければならない」という強いプレッシャーに悩まされたことをよく覚えています。しかし、その後10年間の実務経験を積む中で、司法書士業務の魅力や面白さに気づくことができ、現在ではこの仕事を通じて社会や次の世代に貢献していきたいという使命感を持って取り組んでいます。
 私はこれまで、どのような困難なご相談であっても、「なんとかしてあげたい」という思いで相談に向き合ってきました。そうした中で出会ったのが、いわゆる原野商法の被害に遭われた方々です。
 原野商法は、約50年ほど前に流行したもので、多くの方が価値の乏しい土地を取得することになりました。そして現在に至るまで、その土地の扱いに悩み続けている方が少なくありません。
 問題は、単なる不動産の処分にとどまりません。相続の問題、相続登記の義務化への対応、さらには将来的な遺産承継の問題へと発展し、気がつけば「一族全体の問題」へと広がってしまっているのです。
 しかしながら、この原野商法の問題は、これまで長らく十分に向き合われてきたとは言えません。勇気を出して相談しても、「価値がないので対応できない」と、不動産業者や自治体、場合によっては国からも見放されてきたケースが多く見受けられます。
 この問題を放置すれば、相続によって権利関係はさらに複雑化し、やがては国土の管理や権利関係の保全という観点からも、看過できない社会問題へと発展していくおそれがあります。
 そこで私は、まず相続による権利関係の複雑化を食い止めるための「受け皿」が必要であると考え、相談の入口となる存在になろうと決意しました。そしてその第一歩として、株式会社を設立するに至りました。
 現在では、原野商法の被害者の方々を中心に、土地に関するご相談を年間100件以上お受けしています。
 講演ではこのような立場から、上記のような内容についてお話しさせていただきます。
 拙い講演になるかもしれませんが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

概要

(zoom の AI コンパニオンを元に、講演者加筆)

 本講演では、1970年代に全国で広がった「原野商法」を題材に、一度生じた社会的な失敗が約50年を経た現在も、相続や所有者不明土地問題、二次被害など新たな課題を生み続けている現状について報告しました。

 講演では、原野商法が発生した歴史的背景や、不動産バブル崩壊後に利用も売却も困難な土地が大量に残された経緯を振り返るとともに、相続登記義務化や相続土地国庫帰属制度など近年の法制度、その活用上の課題について解説しました。また、土地を手放すための様々な選択肢について、それぞれの特徴や実務上の留意点を紹介しました。

 さらに、司法書士として数多くの相談を受ける中で、既存制度だけでは解決できない事例が少なくないことから、原野商法による土地や処分困難な不動産を引き受ける事業を開始した経緯について紹介しました。土地を法人が引き受け、所有権の移転から継続的な管理までを担うことで、相続による権利関係の複雑化や二次被害の防止、国土・権利の保全に取り組む実践について報告しました。

 失敗学の観点から見ると、原野商法は「当時の社会情勢や制度の不備によって生じた失敗」が、世代を超えて新たな社会問題へと連鎖した事例といえます。本講演では、過去の失敗を歴史として終わらせるのではなく、その要因と影響を分析し、制度の改善や専門家の実践を通じて再発防止と持続可能な問題解決の方法を司法書士として提言しました。
関根陽介氏には9月26日(土)開催大阪分科会の次回フォーラムにもご登壇いただく予定です。 詳細は決まり次第、ホームページでご案内いたします。

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