January 21, 2006, Tokyo Japan --
失敗体験ネットワーク(失敗学会分科会の1つ),
2006年最初の集まりが催された.それは早朝から降り始めた雪が東京全体をすっぽり覆い尽くした日となった.
大雪に
失敗学会第1回年次大会に思いを馳せた人も多かったようだ.
(当時はまだ,『大会』と『総会』の区別がちゃんとついておらず,年次大会を総会と誤って呼んでいた.)
失敗体験ネットワークの集まりでは恒例となった展示訪問では,今年5月14日で閉館する神田の交通博物館を訪ねた.
入口のSLには,雪化粧がよく似合う.
この博物館の前身,鉄道博物館は東京駅北側に1921年に開設された.そして神田で70年を経た今年,5月に閉館後,
2007年10月14日(鉄道の日)に埼玉県,さいたま市大宮で鉄道博物館の名称を取り戻してお目見えすることになる.
初めて訪れた交通博物館であったが,その展示の規模に驚かされた.1階の鉄道展示では,鉄道模型だけではなく,
実物のSLをカットしたものや,なつかしい修学旅行列車や御料車の展示があった.また,中央線のドア開閉を体験できたり,新幹線,
山手線の運転シミュレータまであった.
以前にJR東日本の研修センターを見学させていただいたが
(
JR東日本総合研修センター見学,
第2回、JR東日本総合研修センター見学),
それと遜色のないシミュレーションを体験できる.ただし,家族連れや鉄道マニアが列を作っているので,
一人1区間しか運転体験ができない.
とても楽しそうだったのが(“そうだった”というのは,嬉々として運転に興じている子供を押しのけてまでできなかったから),
大型の鉄道模型に小型 CCD カメラを搭載し,そのカメラが映し出す画面を見ながらのシミュレーションだ.単なる遊びが目的ではなく,
このシミュレーションでポイント切り替えを学べるようになっていた.
展示は2階の自動車・船,3階の航空と続く.自動車展示室では,
35年ぶりにオート三輪を目にした.しかし,なんといっても圧巻は,船の模型のコレクションだろう.
『お台場の船の科学館よりもすごいよ』とは失敗体験ネットワーク,リーダーの中田さんの言葉だ.
これから,5月の閉館までに神田交通博物館を訪れようという人は,
最低2時間は予定した方が良い.
午後は,失敗体験ネットワークの第6回会合が行われた.今後の計画と方向が話し合われた.
自分達も『体験』を続けていくとともに,失敗学会員や一般の方も,普通にはなかなかできない『安全教育』
を体験できるよう図っていきたい.また,全国の失敗体験展示の情報を集めて今年中には,
失敗学会ホームページのコンテンツとして整えたいとしている.
失敗体験ネットワークでは,楽しみながら失敗学会の中で活動を体験したい人を募集しています.
連絡先は
失敗体験ネットワーク(ここをクリック!)ページに
ありますので,少しでも興味があれば,是非お問合せ下さい.