6名参加のずいぶんこじんまりした懇談会になった。10月は皆、他所で講習会や、セミナーに参加するためだろうか。
それとも懇談会のネット配信を始めたため、後からネットで見ればいいやという心理が働くのか。12月は年次大会があるため、
次の東京懇談会は、2月の土曜日になる。それまでに何か新しいことを考えなければならない。
今回発表の齋藤 稔さんは、
第48回懇談会でも、
発表していただいた。今回の内容は、昨年の
年次大会発表の三菱重工業、
名古屋航空宇宙システム製作所の原欣資(はら・きんすけ)さんのプレゼンに啓発されたものだという。それから、もう一つ、
失敗体験ネットワークによる
失敗体験施設名鑑の、
愛知県が空白都道府県だったことも理由だったとのこと。ちなみにこの
失敗体験施設名鑑、
ページ最下部にはアクセスカウンターあり、月平均1,000人以上の人が訪問していることがわかる。このカウンターはヒット数ではなく、
8時間以内の同一マシンからのアクセスではカウントアップしない、かなり正確な訪問者数表示である。(飯野談:懇談会では、
年次大会で発表しているセッション数の30分区切りと言いましたが、この名鑑ではさらに厳しく、
8時間に区切りを設定しなしたのをこの記事を書きながら思い出しました。)
ゼロ戦の再現モデルについての説明から始まった発表では、戦争自体の是非は考えずに、
技術的面から見るとゼロ戦そのものは決して失敗作ではなかったということだ。
一方、ロケット燃料の
秋水について、どこが失敗であったか、
説明を聞いた。その他、資料室にある様々な展示について写真と説明を聞いて、まるでその場に行ったかのようだった。
後半は、
独立行政法人 製品評価技術基盤機構、NITE訪問の報告。
全国に支部を持ち、私達の生活に密着した消費者製品について、調査、研究、実験まで行う同組織の
広報展示スペースは、
京王新線笹塚、もしくは小田急線代々木上原から徒歩で行ける。ここでは、耳に新しいパロマのガス湯沸かし器や、
30年以上前に製造された電気扇風機などの実物展示と、同機構が行った実験の様子が動画で見れるようになっているとのこと。
旅行雑誌や旅様子を写したテレビ番組を見ると無性にそこに行ってみたくなる。おいしい料理の番組だと、
そのレストランに行ってみたくなる。そして、展示訪問の報告を聞くと、やたらそこに行ってみたくなるのは、
失敗学会員だからか。グループで行くことの利点は、齋藤さんによると『先方も失敗学会が来るということで、多少構えたり、
きちんと展示を説明してくださる』とのこと。そのほかにも行き方調べてくれる人がいたり、ついつい先送りしてしまうことなく、
確実に行くということなどがある。次回の会員にも参加を呼びかける施設訪問が待ち遠しい。