第6回失敗学会年次大会報告
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2007年12月17日、第6回失敗学会年次大会が工学院大学新宿キャンパス、アーバンテックホールで執り行われた。
参加者は、会員152名、会員ゲスト13名、一般43名の合わせて208名が参加した。昨年の
第5回大会
(
)では、
参加者は120名前後だったので、今年は倍近くの人数が工学院大学に集結したことになる。
増えたのは参加者だけではなく、講堂外の展示エリアも賑やかになった。
例年展示していただいている科学技術振興機構(JST)の失敗知識データベースに加え、
製品評価技術基盤機構(NITE)による一酸化炭素中毒を引き起こした石油ファンヒーターや破裂した二重鍋など事故品実物の展示、
JAL安全啓発センターなどの展示を手掛けてきた乃村工芸社の展示もあった。今後も展示が増え続けていけば、
年次大会時には、工学院大学1階のアトリウムもさらに借りることになるかもしれない。
大会は畑村会長の挨拶から始まった。この一年で失敗学会の活動がずいぶん活発化したころに触れ、
また、ボランティア集団失敗学会の使命として社会にどんどん情報発信し、提言をしていくことの重要性を確認した。
社会の動向については、ミートホープ社と赤福の事件は根本的に違っていること、つまり食品の賞味期限は参考値とすべきであって、
それが過ぎたからと言ってまるで毒を盛ったかのように扱うマスコミのおかしさが指摘された。長期使用の工業製品については、
「作った物は必ず壊れる」という認識、また、製造者は消費者に寿命を知ってもらうことが大事であるとのことだった。
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