第59回失敗学懇談会 in 神戸、高砂、広島、呉 (Part 2)
6月1日、朝食は 7:30。こういった合宿では、前夜の宴会が翌朝まで尾を引くのが常だ。
時間差はあったものの、それでも全員集まって朝食を食べた。『同じ釜の飯を食う』と、
聞かなくなって久しい言葉を思い出した。
朝食後の集合は広島駅で 10:28発の安芸路ライナーとしていたので、
元気に余裕のある人は原爆ドームに向かった。余裕なく、仲居さんが一旦片づけた布団を引っ張り出して、
寝る人もいた。中でも朝風呂を楽しむ人が多かったように思う。
世羅別館を後にしたのんびり組は、路面電車に乗ろうと大通りに向かった。
本多さんの提案により、大阪分科会でいつか阪堺電気軌道を借り切っての懇親会を計画していることもあったから、
ちょうど良かった。狭い停留所であったが、ドーム組の数名とも合流。内装木製のレトロ調車両と、
そのすぐ後に続いていたスマートな新車両に分乗し、広島駅に向かった。
広島駅では、安芸路ライナーってどんな車両だろうと幾分期待していたのが、
単なる電車だったので少なからずがっかりした。それに揺られて30分もすると呉駅に到着。
“大和ミュージアムはこちら”の表示に従って、駅から続く2階の歩道をずいぶん歩いた。
カナダのバンフ国立公園最寄りの国際空港はカルガリーにある。カルガリーを歩いたときも、
街が2階を中心に構成されていた。冬の間の積雪を避けるのと徒歩でも凍えぬようにそうしてあると聞いた。
東京では、街を多層化するときは地下に向かうことが多い。現在、上野の駅前工事が始まってずいぶん経つが、
何でも地下街ができるとのうわさだ。大江戸線の最深部は六本木の辺りで、地表から何と42.3メートルもある
(
失敗年鑑2003参照)。火災が発生したら大惨事になってしまう。
つづきはこちら>>