第12回失敗学講演の旅: 雨のしまなみ海道を往く
(Part 2: 海賊どもが夢のあと)
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大山祇神社を後にし、
伯方島、
大島を通り、最後に
来島第一、第二、
第三の三連吊橋、来島海峡大橋を通って四国側に到着した。
まずは、糸山公園の西側麓、
波止浜港に面した造船所を見学。これが日曜日だったこともあって、
勝手に訪問という見学であった。見上げるような、というのはこれかと思った。とにかく圧倒された。
神戸製鋼高砂製作所で見た
8千トンプレス()で鍛えられ、削られ、
焼きばめでもってでき上がった巨大クランクシャフトがなるほど、こういう船のエンジンに取り付けられるのかと納得した。
進水の時には、これがするすると海に降りていくのだという。地図を見てわかるが、
対岸までの距離が数百メートルしかない。
「ええ、ぶつかっちゃうんじゃないのお」
とは、中尾先生の第一声。
「いいえ、それがものの見事に海に出るや否や、クルッと回るんですよ」
と岡田先生。
写真の奥には、翌日月曜にはその海に浮かぶ予定なのだろうか、
進水式のための化粧を終えた船があった。いつかはこのような巨大船の進水式を見てやろうと思った。
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(いいの・けんじ)