VR技術を活用した体験型安全教育支援システムの開発

第72回失敗学懇談会 in 早稲田

日　時： 2009年 9月26日(土)、15:00－17:00
場　所：早稲田大学(西早稲田キャンパス、55-N号館、大会議室A)
参加者：(会員26名) 上原龍,吉岡律夫,石山秀雄,酒井雄二,
         加藤豊,児玉仁,川路明人,八木義雄,中田邦臣,平真寿美,
         田中茂利,轟木克彦,石橋明,金川昌義,宇於崎裕美,斉藤貞幸,
         小山富士雄,小林直衛,郷茂夫,茶木康友,飯野謙次,平松雅伸,
         本村和也,菊本龍生,齋藤稔,藤岡芳晴,小森明生,茂木真
         (オブザーバ4名) 志田文行,村田篤紀,野村晃,戸井寿子,天野幹也
参加費：一般1,000円、失敗学会員500円
進　行：
15:00-16:00 「VR技術を活用した体験型安全教育支援システムの開発」
                  早稲田大学切川卓也助教
16:00-16:30 「失敗体験研修と、身近なアブナイ」
                  失敗体験ネットワーク分科会代表：中田邦臣
16:30-17:00 参加者による討論会
                  進行吉岡律夫, パネリスト切川卓也, 中田邦臣
17:30-         懇親会(東方見聞録、参加費 3,000円)

　都の西北、早稲田の杜にやって来た。とは言っても、メインキャンパスから少し離れた理工学部。筆者が受験した当時は、どの駅からも少し離れて不便だったのが、今は副都心線の西早稲田駅すぐ上にあり、すこぶる便利だ。早稲田と言うと、一昔前はバンカラ、貧乏学生、麻雀、のイメージが強く、早慶戦の後は、歌舞伎町を練り歩いて商店の物を壊し、コマ劇場前の噴水に飛び込んで街灯によじ登り、電燈を叩き割ったものだった。
　筆者は早慶戦直後の歌舞伎町までわざわざ見に行ったことがあり、本当にそうだったが、ちょうどそれが社会問題化しはじめた頃で、 4月の新入生歓迎コンパで急性アルコール中毒で命を落とす学生(早稲田とは限らない)も新聞等で問題になり、「無茶」はずいぶん減って、現在に至っている。

　今回の懇談会は分科会の失敗体験ネットワークの主催になる。同分科会は、各地の体験型失敗展示施設の訪問を積極的に行っており、その成果を失敗体験施設名鑑として公開している。

　早稲田大学切川卓也助教は「VR技術を活用した体験型安全教育支援システム」の開発を進めており、上記事故体験教育が設備なくしてはできず、実施に相当の金額が必要なのに対し、コンピュータを組み込んだVRシステムを利用して、あたかも産業事故に遭遇したかのような疑似体験を被験者に与え、低コストの体験学習システムを目指している。

>>続きはこちら

[飯野謙次]