特定非営利活動法人

失敗学会

広告掲載について 広告掲載について 広告掲載について 広告掲載について
 入会案内
 連絡先
 International
   日本語ホーム
 組織
   設立主旨
   法人会員
   個人会員 
   分科会
   貸借対照表
   個人情報保護方針
 ニュース
   過去のニュース
   関連・推薦書籍
 会員ページ
   パスワードを忘れたら
   会員個人情報変更
   失敗学フォーラム
   論文投稿要領
 〒113-0033 東京都
 文京区本郷 5-29-12
  admin@shippai.org  


失敗年鑑2006: 浜岡原発タービン事故

 2006年8月15日、単体では世界最大の原子力発電炉ABWRを擁する中部電力浜岡5号機のタービンが異常振動を起こし、 原子炉が停止した。原因は、出力20%の試運転時に設計で想定しなかった現象が起こり、タービン羽根の特定箇所が損傷を受けたことと突き止められた。 点検、原因究明、対策の費用は全てタービン設計・製造元の日立製作所が負担する。

 この事故は典型的な良い失敗と見るべきだろう。それまでの110万kW級に対し、ABWRでは 135万kW級、 とりわけ浜岡5号は定格出力138万kWである。失敗学会本郷事務所では多いときで2kW程度の電力を消費している。 浜岡5号1機で、失敗学会 69万事務所分もの電力をまかなっていることになる。
 タービン羽根には新たな工夫が施され、それまでの直線的な外形に対し、美しいカーブを描いている。 事故のときに放射性物質漏れなど起きず、大事に至る前にきちんと原子炉が緊急停止したことを特筆しなければならない。 そしてこの事故は、新たな技術開発を行った結果、それまで誰も考えなかった現象が明らかになったのである。

 技術開発を行えば、思いもよらなかった問題を新たに発見することは当然である。 堅実なる技術は、想定外のことが起こっても大事にいたらない仕組みを作りこんでおくことである。 事故、事故とマスコミに煽られて騒ぐのではなく、起こった事象を理解し、 如何に安全のための仕組みがうまく作動したかを認識しよう。そして1位を目指す努力に敬意を表したい。

 2007年の中越沖地震以来停止していた東京電力柏崎刈羽7号機は、 昨年暮れに営業運転を再開した

失敗年鑑2006記事>>浜岡原発タービン事故

>>失敗年鑑記事一覧はこちらから

3 4  5月 6 7 8
2024年5月
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

失敗知識DB

失敗年鑑

個人会員紹介
3527番様のページ

法人会員紹介

失敗体験施設名鑑
 
Copyright©2002-2024 Association for the Study of Failure