Forum 77 in 文京
	子供のための製品安全を考える
	西田佳史:産業技術総合研究所
デジタルヒューマン研究センター 人間行動理解チーム長
	日 時:2010年4月17日土曜日、15:00-16:45
	会 場:文京シビックホール 
3階会議室2
	参加費:失敗学会員 500円、一般 1,000円(懇親会は別途実費)
	【スケジュール】
	
	14:45 開場
	15:00 日常生活の情報科学に基づく製品安全技術
	        【西田佳史】
	16:30 質疑応答
	16:45 終了
	17:00 懇親会(参加費別途実費)
	
このイベントは終了しました。
	
日常生活の情報科学に基づく製品安全技術
 第77回失敗学フォーラムは、産業技術総合研究所(産総研)より、
西田佳史さんをお招きして御講演をいただきます。
 子供の思わぬ傷害は、大人が予期できなかったと片付けてすむ問題ではありません。
大人の社会生活における事故防止を、注意力に頼っていたのでは解決できないのと同様、
子供の事故も保護者が注意して防ぎきれるものではありません。
子供を傷害から守るために、今どのような研究が進められているか御紹介いただきます。
 失敗学会外、一般の方も参加できます(参加費 1,000円)。興味のある方は御連絡ください。
【講演概要】
 製品に起因する子どもの傷害予防の問題は、健康問題、経済問題、科学技術、
社会システム問題の観点から捉えられる。本講演では子どもの傷害予防の問題を、
特に科学技術と社会システムの観点から取り上げる。
 子どもの傷害予防のためには、
保護者の積極的な見守りを必要としない方法(Passiveアプローチ)が不可欠である。
本講演では、それを実現する技術として、
子どもの事故・傷害データをモノづくり技術・製品安全技術に還元するための科学技術
(傷害予防工学)の最新の成果を以下の具体事例を示しながら紹介する。
- 傷害データベースとテキストマイニング技術を用いた製品と行動の関係辞書作成
- 物理シミュレーション技術を用いた事故・傷害発生プロセスの再現技術と、その遊具事故解析や自転車からの転落事故への応用
- センサルームを用いた日常生活における製品の使われ方分析技術
 また、経験・勘・想像力に頼った従来のリスクアセスメントの課題を改善した新たな方法論として、
傷害予防工学技術を統合することで可能となる科学的リスクアセスメントの展望を述べる。
 

【講師略歴】
1998年東京大学大学院工学系研究科
       機械工学専攻博士課程修了.博士(工学)
1998年通商産業省 工業技術院 
       電子技術総合研究所入所.
2001年改組により, 独立行政法人 産総研 
       デジタルヒューマン研究ラボ研究員. 
2003年より デジタルヒューマン研究センター
       人間行動理解チーム チームリーダ.
2005年より科学技術振興機構
       戦略的創造研究(CREST)
       「事故予防のための日常行動センシングと
       計算論の基盤技術」の研究代表者.
日本ロボット学会論文賞
第一回デジタルコンテンツ船井賞
ドコモ・モバイルサイエンス賞などを受賞.
日本ロボット学会, 人工知能学会会員.
		
		
		
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		場所が微妙にずれていて、わかりにくいかも知れないということです。
ご注意ください。