Forum 75 in 春日
セーフウェア
安全安心なシステムとソフトウェアを目指して
吉岡律夫:日本システム安全研究所長
日 時:2010年2月13日土曜日、14:30~16:30
会 場:文京シビックセンター 区民会議室 3階C
参加費:失敗学会員 500円、一般 1,000円
参加者:飯野 謙次, 吉岡 律夫, 渡辺 久剛, 石橋 明, 黒澤 愼輔,
松村 真人, 金川 昌義, 大橋 光三, 斉藤 貞幸, 上原 龍,
児玉 仁, 宮崎 敬, 加藤 豊, 齋藤 稔, 平 真寿美,
福本 喜枝, 平 和昭, 武谷 真志, 中村 弘, タカキ カーラ,
井上 善雄, 八木 義雄, 内田 弘, 三谷 洋, 轟木 克彦
(一般)志治 勲, 橋本 隆, 二平 雄二
14:30 集合、パスワードについての御案内【事務局】
14:40 内向性向と外向性向-ユング分析心理学の真偽を測る【飯野謙次】
15:10 休憩
15:20 「セーフウェア/安全安心なシステムとソフトウェアを目指して」
【吉岡律夫】日本システム安全研究所長
16:20 質疑応答
17:00 終了
17:00 懇親会、庄屋 3,200円
内向性向と外向性向-ユング分析心理学の真偽を測る【飯野謙次】
強いチームの作り方Teamologyについて、
2006年6月に(←会員リンク)
ご講演をいただいたワイルド先生の
同名の本を元に、
日本語解説本の編集が進められている。
ところが簡単な質問表から得られるMBTIタイプについて、チームづくりについての解説はあったものの、
その信憑性を確認することを怠ってきた。
そこで、Youtube に一連のMBTIタイプについての解説を載せている barcode9588 さんの報告に刺激され、
(この barcode95588 さん、ブリティッシュ・コロンビア大学で化学・情報工学を学ぶ19歳の女子学生、
の解説が実に面白く、英語ヒアリングの練習にもなる)実験をしてみようと思った。
簡単な質問を2つして、各自がI型(Introverted:内向的)であるか、E型(Extraverted:外向的)であるか診断し、
I型のグループとE型のグループそれぞれ3つずつに分かれ討議をしてもらった。課題は、『携帯電話について思うことのうち、
一番大事なことを5つあげよ』というもの。
結果、I型もE型も同じことが複数上がったが、I型では明確に携帯と自分の関係のみについて5項目挙げるグループがあった。
そして、同じ概念でも『ないと不便』と自分との関係で形容したI型と、
同じ概念を『ないと困る』と対社会的概念で表現したE型の対比はなるほどと納得させるものだった。
今後も機会があれば、他のタイプ別についても実験を試みたい。
セーフウェア/安全安心なシステムとソフトウェアを目指して【吉岡律夫】
MIT、ナンシー・レブソン(Nancy G. Leveson)教授のSAFEWARE: SYSTEM SAFETY AND COMPUTERSは、
1995年の出版である。システム事故について数多くの事例を紹介する同書を、松原友夫、西 康晴、青木美津江、吉岡律夫、
片平真史の5名が和訳し、このたび翔泳社から出版された。この日本語版出版を記念して、
失敗学会員で活躍されている吉岡律夫さんにご講演いただいた。
吉岡さんには、2003年の
第4回失敗学研究会(←会員リンク)に
「事故はなぜ起きる?事故の根幹原因」と題する講演を皮切りに、翌年には大阪での
第25回懇談会(←会員リンク)、
で御出講いただき、
第2回年次大会(←会員リンク)以降も多くの講演をお願いしてきている。
今回はセーフウェアの紹介にとどまらず、吉岡さん自身の分析事例も多く交えたリッチな内容の講演だった。
まず、私達が肝に銘じなければならないのは、「ヒューマンエラー」そのものは事故原因表出の形態一つであって、
原因そのものではないということだ。
>>
講演の詳細はこちら(
)
今、アメリカの政治家達は、トヨタ社長の議会公聴会出席を手ぐすね引いて待っている。
日本の国会喚問と違って、あいまいな回答、はぐらかしたような回答は議長が許さない。
誠意をもって謝らなければならない、と思っているだけならそれでは甘いように思えてならない。
(いいの・けんじ)