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特定非営利活動法人失敗学会 |
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失敗学会 新春講演会!フォーラム93 in piaNPO
日 時:2012年1月14日土曜日
場 所:pia NPO 会議室(大阪市港区築港2-6-24) 参加費: 大阪分科会員 無料、失敗学会員 500円、一般 1,000円 参加者: 原口文徳、三田薫、平松 雅伸、大澤勲、小川正、本多茂、佐々木英三、 久野裕介、岩崎雅昭、飯野謙次、中尾英和、斉藤貞幸、木田一郎、 徳田昌子、岡田敏明 、保田敬一(一般)、森江大蔵(ゲストスピーカ) 【会次第】 13:00 大阪分科会2012年予定(春合宿、夏の大会) 14:15 「食品工場における失敗事例」 佐々木英三(佐々木労働安全コンサルタント事務所) 15:15 質疑応答・休憩 15:30 森江大蔵(森江綜合法務コンサルティング) 講演 16:55 質疑応答 17:10 終了 17:30 新年会(キャナルテラス堀江、缶詰バー mr.kanso、2,000円) NPO法人 WIT が入る海遊館近くの piaNPO を使用するのは今回で最後となる。 WIT も大阪中心部に移動を決めたためだ。 大阪分科会ではずいぶんお世話になったビルを去るにあたり、一抹の寂しさを感じた。 早めに行って海遊館も見てみたいと思っていたのもとうとう行かずに宿替えとなってしまう。 金曜日の東京は、氷が張るほどの寒さだった。米原さえ過ぎれば、と思っていたら、 やはり数度、大阪の方が気温が高いようだった。 上着のポケットにたたんで入れていたヒートテックは、最後まで引っ張り出さずに済んだ。 いつも、フォーラムの最後に予定して十分に話し合えずに終わる年度計画を最初に行った。 やはり予定を30分オーバーしてしまい、出講者のお二人には迷惑をかけてしまった。 以下会員リンクに、具体化してきた春合宿と大阪夏の大会の草案を示す 大阪分科会2012年活動計画 ![]() 失敗学会の中でも大阪分科会は春合宿、夏の大会主催とその存在は大きい。 上手くいく秘訣は、その日の新年会での古参会員、木田さんのことばを借りよう 「年齢も関係ない、仕事で何をしているかも関係ない。ましてや役職にとらわれることもまったくなく、 みなが対等の立場で話し合っている。こんな集まりは他に見たことがない。だから失敗学会は楽しいんだ」 食品工場における失敗事例 ![]() 内容はビール発酵タンク、飲料容器のキャップ、ボトル缶、ペットボトルから異物混入の対応など、 普段は単なる飲み物容器として、中身を飲み干しては捨てている私たちは、 ペットボトルにも耐圧、耐熱性から4種類に大別されることを知った。 また、異物では虫混入の苦情が今でもあるということ。 しかしこれには“カタラーゼ試験(虫に過酸化水素水を加えて泡が発生したら、死亡後間もないことがわかる。 傷口にオキシドールをかけると泡が発生するのと同じ現象)”で開封後に虫が飛び込んだことが証明できるとのことだった。 私たちの知らないところでいろんな技術やノウハウが活躍している。 ![]() 森江大蔵氏講演 ![]() 第二部 「日米自動車性能格差!」では、自身が遭遇されたハイラックスの横滑り、 横転事故から、当初自己責任と思い込んでいたところから、 天下のトヨタを相手取っての訴訟を決意するにいたる経緯と、 現在係争中のその裁判から自分が何を学びつつあるか、熱く語っていただいた。 弁護士は雇わず、行政書士の経験を生かして自前で争っておられる森江氏は、 事故に遭遇したハイラックスが、アメリカでは4 Runner として販売されていることを知り、 さらに自分のハイラックスには横滑り防止機能が搭載されていなかったのに、 同じ年式のアメリカ市場向け 4 Runnerではそれが装備されていたことを知る。 「日本では道路を飛び出すような事故は起こらないという判断はだれがなさったんですか」 米国市場向け、ハイラックスと同じ 4 Runner には横滑り防止機能が装備されていると知った森江さんは、 トヨタ側証人に質問を投げてみた。 すると、返ってきた答えは、 「... アメリカはガードレールがないんですね。ですので、道路を飛び出した後、 非常に大きな事故になる可能性が多いというのがアメリカの道路事情の関係であります。 で、日本の場合は大概、ガードレールに当たるとか家に突っ込むとかということで、 そんなに大きな事故というか、死亡事故になるような例は少ないということです」 ここから、森江さんの追求は厳しくなったのである。 ![]() 懇親会は、なんばまで地下鉄で移動してキャナルテラス堀江の缶詰バー mr.kansoで和やかに行われた。 バーには、生ビールに始まり、ワイン、焼酎、日本酒、ハードと、 つまみは全て、棚に陳列した缶詰を選んでレジに運び、店の人に暖めてもらうという一風変わった趣向だった。 子供の時に食べて以来、ついぞお目にかからなかった牛肉の大和煮や、さばの蒲焼が懐かしかった。 今、橋下徹新市長の大阪都構想に揺れ動く大阪である。規模をどう測るかにより諸説あるが、 大阪は世界でも十指に入る大都市圏だ。もちろんサイズでは、 世界一のメトロポリタンエリア東京にはかなわないかも知れないが、 押しの強さと商売の駆け引きでは決して諸外国に負けてはいない。 好む好まないにかかわらず、私たちは世界の中で生きており、これまでにも増して、 ごり押しを通そうとする異邦人と渡り合わなければならなくなっていくだろう。
【飯野謙次】
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