特定非営利活動法人失敗学会 |
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失敗学フォーラム 111 in 大阪
日 時:2013年9月14日土曜日
台湾を愛した日本人を訪ねて場 所:NPO WIT ビル、2階会議室(大阪市中央区内本町1丁目) 参加費:一般 1,000円、失敗学会員 500円、大阪分科会員 無料 参加者:【会員14名】岡田敏明, 平松雅伸, 福井則夫, 佐々木英三, 木田一郎, 小川正, 北村兼一, 中根和誠, 大澤勲, 岩崎雅昭, 三国外喜男, 飯野謙次, 角口開道, 篠崎友尋 14:15 開場 14:30『台湾を愛した日本人を訪ねて』 岡田敏明 15:50 休憩 16:00『日本プロ野球統一球問題を考える』 平松雅伸 16:30 次回フオーラム、年次大会大阪発表テーマについて 17:00 終了 17:30 懇親会(実費) 岡田先生の講演は 「八田與一(はったよいち)を知っている人?」という質問で始まった。2,3手が上がった。 この人は日本が台湾を統治していたころ、ダム等、灌漑設備を整えて台湾、嘉南平野の治水に貢献した。 日本ではあまり知られていないのが皮肉だが、 1942年に広島県から乗船した調査船が米潜水艦に撃沈されて戦死した同氏の慰霊祭が、台湾では今も行われている。 烏山頭ダムにある八田與一の銅像は戦後壊されることもなく健在で、その業績は台湾中学校の教科書で紹介されている。 日本は北朝鮮とは国交を断絶したままだが、 最近中国、韓国との友好関係も離島の所有問題などで悪化している。 一方、台湾に目を移すと東日本大震災の義捐金として200億円以上が送られてきたのだそうだ。 写真で岡田先生が手にされているのが右の本だ。著者の古川勝三先生に実際にお会いして歓談されたことが、 今回の岡田先生の講演のきっかけとなったとのこと。 『ありがたいことに、個人は国籍・民族を超えた存在になっている』とは司馬遼太郎による一節だそうだ。 国をベースに考え始めると、ゲームのように陣地を増やしたくなる。 人をベースに考えればもっとやさしくなれる。 日本プロ野球統一球問題を考える 統一球の問題は、2013年に“飛ぶようになった”のではなく、 統一球の採用で2011、2012年に“飛ばなくなった”プロ野球のボールを2010年のレベルに戻したのだそうだ。 平松さんの解説は面白く、思わず“へーぇ”と唸ることが多かった。この話題は年次大会での大阪分科会の発表となりそうなので、 ここではこの程度にとどめよう。
【飯野謙次】
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